国民主権とは?
- 公開日
- 2024/05/09
- 更新日
- 2024/05/10
日々のできごと
6年生の社会科は、まずは公民分野を学習してから、歴史分野の学習に移ります。
昨日、6年生の授業を見にいくと、私を見て「岸田総理に似てる!」という子が(メガネだから?)。更に「年齢も同じくらいですか?」というので、少なくとも年齢については全然違いますと否定しておきました(岸田総理は今年67歳になられるそうですから、干支がひとまわり以上違います)。
授業は社会科で、「国民主権」についての学習でした。国民主権を実現しているのは、選挙である。では、あなたたちが18歳になったら手にする選挙権とは何なのか。権利なら、選挙に行っても行かなくてもいいのか。投票率を上げるにはどうしたらいいのか。そもそも、投票率を上げないとどういうことになるのか。
以前書きましたが、私はブラジルの日本人学校に3年間赴任していましたので、ブラジルの選挙制度について、ちらっと話をさせてもらいました。
・ブラジルでは投票は権利ではなく、義務(18歳〜70歳)。
・投票しないと、罰金のほか、パスポートをとれない、就職で不利になるなどの罰則あり。
・番号による電子投票のため、アマゾンのジャングルの奥地のインディオの方々のところにも機械を持って行って投票してもらう。
ついでに。以下の話は6年生の先生に写真と共にシェアしました。
私がブラジルにいた3年間に、日本の国政選挙に「在外投票制度」を用いて投票をしています。海外にいても、日本国籍を持つものは、大使館や総領事館で、国政選挙に投票できるのです。ブラジルには日系人の方もたくさんいますので、みなさん結構投票されていました。集まった投票用紙は、外交官の方が飛行機の手荷物で慎重に日本まで運ぶそうです。かなりの税金が投入されていますが、そうして国民主権は実現されているのです。逆にいうと、そこまでしないといけないものなのです。
実に、大人でさえいろいろと考えてしまうテーマを、6年生になると扱うようになります。6年後には手にする選挙権をどのように行使するのか。しっかりと考えて、その日を迎えてくれたらと思います。
下の写真は、ブラジルの選挙期間中の様子。候補者には番号が振られています。それから私の「在外選挙人証」。当時、衆議院、参議院それぞれの選挙に投票しました。
校長 柏