石 小 日 記メニュー

校舎と虹2

石 小 日 記

児童集会にて国際理解学習

公開日
2024/04/23
更新日
2024/04/23

日々のできごと

  • 246481.jpg
  • 246482.jpg

https://ikeda.schoolweb.ne.jp/2710031/blog_img/38981356?tm=20241216121304

https://ikeda.schoolweb.ne.jp/2710031/blog_img/38982617?tm=20241216121304

 校長の私は、2011年4月から2014年3月までの3年間、ブラジルのマナウス日本人学校に文部科学省から派遣されていました。帰国してちょうど10年になりますが、教頭になってからも、できる限りたくさんのクラスで、ブラジルでの経験をもとに国際理解学習の授業を行ってきました。

 この春から校長という立場になりましたので、せっかくですから、クラスを回るだけでなく、児童集会も使ってお話ができたらと思っています。というわけで今日はその第1回目。

 私の派遣されていたマナウスという街は、南緯3度という、ほぼ赤道直下と言っていい街です。もちろん1年中夏(雨季と乾季が半年ずつあります)。アマゾンのジャングルの中にある200万人都市(実はけっこう都会)で、パナソニックやソニー、ホンダ、ヤマハ、そしてその関連企業など30社以上が進出しており、日本人学校には、その駐在員の子どもたちと日系ブラジル人の子どもたちが通っています。

 今日は、アマゾンの動物たちの紹介をしました。ピラニアにコンゴウインコ、ナマケモノ、アマゾン川イルカなどなど、プロジェクターで写真を見せるたびに子どもたちは大喜び。「ピラニアの標本があるから、見たい人は校長室に来てください」と言ったら、休み時間のたびに子どもたちが次から次へとやってきました。

 ブラジルで私は3年間、「外国人」として過ごしました。それはほんとうに大きな経験だったと思っています。言葉の壁、文化の壁、習慣の壁、価値観の壁……。外国で暮らすということは、旅行とは違って本当に大変です。
 特にブラジルは、日系移民の国でもあります。6年生の社会科の教科書の最後に日系移民の話が少し出てくるのですが、6年生になると、単に「こんな動物がいるよ」では終わらない、かなりレベルの高い学習につなげることができます。

 外国の人と関わるのが当たり前、外国に行くのも当たり前という今の時代の子どもたちに、今後、私なりにいろいろな形で私の思いを伝えられたらと思っています。
 校長 柏