3年 昔のくらし
- 公開日
- 2025/01/31
- 更新日
- 2025/01/31
日々のできごと
低学年で「昔のくらし」の学習をよく行います。「昔」の定義がどこに置かれるのかで学習内容は変わってきますが、おそらく高度成長期以前の、戦後から『三丁目の夕日」くらいのイメージかなと思います。
しかしながら学校長の私でさえも昭和45年(1970年)生まれ。高度成長期以降に生まれた世代で、ネットやIT機器以外は、大抵のものが既にあった世代です。想定する「昔のくらし」が上記の通りなら、もはや学校現場で当時のお話を聞くのは難しい時代であると言えます。
さて、今日はA先生が「昔のくらし」について、3年生にお話を聞かせてくれるというので見に行きました。
実はA先生は、私が本校で教員生活をスタートした時の校長先生。ざっと20歳くらい先輩で、ご存じの通り今でも本校で体育を中心に指導してくださっています。今日は絵や写真を交えながら、当時のくらし、さまざまな道具、子どもたちの遊びのようす、「お手伝い」のことなどなどを話してくださいました。
ベーゴマがベーブレードとして生き残っているのをはじめ、いくつかのものは今の子どもたちにも分かるものもありました。子どもたちは知ってる話も知らない話も興味津々。いくつかの遊びは「それ、面白そう!」とわくわくしている感じで。「べったん」は知っている子もそれなりにいて、しばし実際に遊んでみました(写真左)。
「あの頃の子どもたちは、モノはなかったけれど、みんなで集まって、ほんとに工夫して遊んでたよね」と、授業後にA先生がしみじみと。「あの頃の暮らしで、工夫することが身についたかな。それがずっと授業づくりに生きてきたなあと思う」とのこと。
子どもも大人も学ぶことがたくさん。モノは豊かになっても、工夫する心は持ち続けたいものです。
校長 柏