叱る時こそ伸ばすチャンス その15


【素直ではなく、自己主張が大切…】

 昨日は、午前中出張で、午後は、小中一貫教育「いしばし学園」の「WITHの日」で、石橋南小学校で学園の先生方と研修会をしました。そこで、久しぶりにこのコーナーを書こうと思います。
 昨日は七夕でしたが、星空は見れなかったですね。来週、夏の大三角を見つけたいものです。はくちょう座のデネブが見つかれば、後の二つがひこ星とおりひめ星です。

 「どんな子どもに育てたいか」という調査をすると、必ず上位にランクされるのが、「素直な子ども」という答えです。だからでしょうか。「もっと素直になりなさい。」「素直に言うことを聞きなさい。」などの叱り文句を聞くことがあります。素直にすることは、本当にそんなに大切な徳目なのでしょうか。
 欧米では、「健康であること」「礼儀正しいこと」など、日本と共通する徳目も、子育てで大切にされていますが、この「素直」ということは子育ての徳目に入っていません。
 「素直」という言葉には、人に逆らわないとか、従順であるという意味があります。素直が強調される場合には、人の言うことをそのまま受け入れ、逆らわないようにするのが望ましいということを意味します。

 たしかに、世の中に出ていったときに、この「素直」な性格は、他人との衝突を起こしにくくしてくれるものになるかもしれません。ですが、自分の個性を殺して、常に相手に合わせるということは、責任を相手の責任にしてしまう責任回避の恐れもあります。
 自分の意見を述べている子どもに対して、「素直じゃない」と子どもの声を潰してしまうのではなく、「あなたは、そう考えているのか。」と、一度は認めてあげたいものです。例えそれが大人から見て、明らかに間違えていることであったとしてもです。その上で、「でも、ママはそう思わない。」ときちんと誤りに対して対応することが自立できる子どもを作っていくと思います。

 一人一人の子どもたちが、自分を主張するようになれば、コミュニケーションが必要になってきます。自分が何を望んでいるのかを表現でき、相手が何を望んでいるのかを聞く力がついてきます。「素直になりなさい。」と子どもなりの考えを潰してしまうのは、自立を妨げてしまうことになってしまうと考えるのです。心の底から、自分の誤りに気付くと、人は自然と素直になっていくものだと考えます。

 昼、出張から帰ってくると、多目的室で、16年のペア学級で、七夕飾りを作っていました。16ペアの取り組みは、見ていて、本当に微笑ましく思います。6年生が頼もしく見えます。これからの取り組みも楽しみです。

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