西原さつきさんの公演を終えて その2西原さつきさんの公演を終えて その1『こんなにも多くの人の前で「私はトランスジェンダーだ」っていうことを講演してもらって、絶対どう思われるかとか、怖いとか思うからすごく勇気のいる事だろうなって思いました。西原さんはその勇気がいることを成していてすごいと思うし、尊敬に値する人だなあと感じました。』 『実際、トランスジェンダー(LGBT)の人に会ったことがなかったので、どんな思いで今まで生きてきたのか、ずっとみんなに「自分がLGBTなんだ」という時とかは西原さんの周りの方々は受け入れる人だったけど、受け入れてくれない人も世にはいるだろうから、LGBTの人がいるということをあたりまえになってほしいし「LGBT」という言葉でまとめるということも、これから減っていって「レズビアン」や「ゲイ」の人なども性別関係なく結婚できたりとか、そういう世になればいいなと思いました』。また、3年生はZOOMを使って、教室での参加。学校としても初めての取り組みでしたが、生徒は「音がとぎれる」「見えにくい」「雰囲気が感じ取れない」という意見もあり、やはり人と人とは実際会うことが大切だなと思いました。改善点を多く見つけることが出来、工夫がいるなと感じました。また感想はまとめて学校便りに掲載いたします。 ちょうど、西原さんの講演日にこんな記事が掲載されていました。『三重県の鈴木英敬知事は20日の県議会本会議で、「多様性を認め合う社会を目指す」としてLGBTなど性的少数者のカップルを自治体が公認するパートナーシップ制度を導入すると表明した。年内にも制度の素案を策定する。県によると、都道府県で同制度を導入しているのは茨城県と大阪府のみで、群馬県が年内の導入を検討している」と(一般社団法人共同通信社HPより)。 「みかん」。タネノチカラへ! その2*画像左は烏骨鶏。画像右は菊芋。 タネノチカラへ! その1『日本の食料自給率は37%ですが、これらを生産する農業のうち99.8%は慣行農法(通常の農法)なんです。そして、慣行農法に使う農薬と化学肥料の原料は石油や天然ガスで100%輸入に頼っています。どういうことかわかりますか?仮に戦争が起こって輸入が止まったとすると、当然農薬や化学肥料も輸入できなくなる。そうすれば日本の慣行農法は立ち行かなくなってしまいます。本当の意味での自給率は0%に近いのです。』 本部の子は一生懸命聞いていました。 *画像中央は共創循環型ファームビレッジ「Seedbed」の完成イメージ。 タブレット収納BOXが各教室に配置されました。ディズニーと北中と多様な空気。やはり、ゲストティーチャーの方は、いろんな角度から物事をとらえておられ、お話はとても説得力があり、よく勉強されていると感心しました。先生たちも校長室に入ってきて、いろんな話をされていました。みなさんの感想なども、また、紹介させていただきます。 *用意した本にサインいただきました。 「心の性」。『「若い時はこの空間がすべてと思ってしまうけど学校生活って一瞬。今に集中して好きなことに取り組んで」と呼び掛けた。全校生徒約480人が聴講。西原さんはトランスジェンダーの主人公が登場するTVドラマ「女子的生活」(2018年)の演技指導を務めていた。幼少期から男性である自分に違和感があり、26歳で性別適合手術を受けた。学生時代は男子の制服を着ることや修学旅行での全員での入浴にストレスを感じていたという。そして「心の性を受け止めてほしい」』と。 学校の旅行では、みんなが「大浴場」に「性」に別れて入るという事があたりまえのように行われてきましたが、それがゆえに、学校での宿泊行事が苦痛で仕方がない・・あるいは「行けない」という人がいる。 『個別最適化』を目指して時代も、学校も変わっていく・・。 *画像左は今日の朝、講演の司会進行の段取りの確認をしている生徒会本部。右は以前紹介した西原さつきさんの本ですが、学校でも購入しました。図書室にありますので、よかったら、読んでみてください。 プルタブ・アルミ缶回収ありがとうございます。アニメ「プリキュア」から見る「ジェンダー・バイアス」。『修業期間を経てアニメのプロデューサーになって、「金田一少年の事件簿」や「キン肉マン2世」などを手がけました。まあ、基本的に男の子向けですよね。小さな女の子向けで、しかも原作がないというのも初めてだったのが、プリキュアでした。企画を考えたときは「小さな子どもは、男の子も女の子も変わらない」と思っていました。親御さんが「女の子らしくしなさい」「男の子らしくしなさい」と教育して、だんだんと分化していくんだろうと。私も小さな頃は隣に住む女の子と一緒に遊んでいました。大人になりきるような変身ごっこも2人でやっていましたね。だから、女の子も絶対に変身ものは好きだろうと確信的に思っていました。』『男女の差についての話は絶対に盛り込みませんでした。「女の子だから」「男の子だから」といったセリフもやめてもらっています。「関係ないじゃん」という気持ちで作っていましたから。親が「あの子は、これできてるじゃない」と言うようなシーンもありません。比較されるのは、子どもが一番嫌がりますよね。ここまで気を使ったアニメは私にとって初めてでした。』『女の子がりりしく、自分たちの足で地に立つということが一番だと思って、プリキュアを作ってきました。子どものときには、意味がわからなくてもいいんです。テレビで見ていた女の子が成長して、思い返したときに「こういう意味だったのか」と気づいてもらえれば。まだまだ女性にとって厳しい社会ですよね。ハリウッドの「#MeToo」の動きを見ても、現場はきついんだな、と思います。アニメのようなファンタジーの世界で、「男性に頼らない女性」が主人公のものが一般的なものになれば、実社会も変わってくれるのではないでしょうか。そう願っています。』と。 自分自身何も知らずに見ていました・・。やはり、一生勉強ですね。ちなみに男の子のプリキュアが登場した「HUGっと!プリキュア」は子育てをテーマにしているとのこと。見てみます。 *画像はデコってプリキュアからです。 女子高生の6割、性差別を経験。『ガールスカウト日本連盟はこのほど、女性差別についての集会「女子高生が考える、ジェンダー・バイアスがなくならない原因と解決策」を衆院第一議員会館で開き、女子高生の性差別に関する調査結果を報告した。日常生活で性的な嫌がらせや性差別を受けた経験を持つ女子高生の割合は62%に上った。調査結果によると、性的な嫌がらせなどを受けた事例では、「電車内で痴漢されたり、盗撮されたりした」「テレビや雑誌で女性に対して差別的な表現を目にした」――などがあった。学校生活では「教師から『女の子なんだから静かにしなさい』と言われた」「教師に体や容姿についてからかわれた」といった事例が紹介された。調査結果を報告した女子高生は「学校は男女平等と思われがちだが、不平等なことがある。学校が男女共に安心、安全な場所でなくなるだけでなく、私たちの自己肯定感に関わる問題だ」と指摘した。 共学校での生徒会長の性別を問う設問では「女性と男性が同じくらいいる」が52%で半分を超えた。一方、「ほとんど男性」が32%だったのに対し、「ほとんど女性」は9%だった。校長の性別は81%が男性と回答した。また、女性であることを理由に四年制大学に進学しなくてよいと家族や教師から言われた経験を持つ女子高生は10%いた。参加した女子高生の1人は「私たちはジェンダーに関して意識したり、深く考えたりしたことがなかった。日本では性差別の意識が低いし、世代によって感じ方が違う。私たちの年代から性別の違いを個性として捉えられるようにしたい」と会場に呼び掛けた。 これらの結果を踏まえ、同連盟はワークショップなどで導いた解決策を提示。企業の女性リーダーや女性政治家を増やすことなどを提案した。また、教師に対しては▽男女を平等に扱う研修を実施する▽生徒が性差別について学ぶ機会をつくる――などを求めた。』 こんな事もふまえ、生徒会本部では20日(金)に西原さつきさんにきていただくにあたって、アンケートをとっています。 ⇒下記、「お知らせ」にアンケート掲載しています。 一人一台タブレット導入について〜『学びの個別最適化』を目指して〜「GIGAスクール構想」 1、1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たち一人一人に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現する。 2、これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図り、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す。〜文部科学省HP〜 「GIGA」というと、ギガバイトのギガを想像しますが、実は「Global and Innovation Gateway for All」の略です。つまり「全ての人にグローバルで革新的な入口を」という意味でしょうか・・。 誰1人取り残すことなく、子ども達一人ひとりに個別最適化され創造性を育む教育ICT環境を実現する施策です。本校でも12月中旬に職員研修をして、年明けから徐々に活用していけたらと考えています。明日、期末考査終了後に、各教室にタブレット収納BOXが設置されます。 これからの教育のキーワードは『学びの個別最適化』です。<画像は経済産業省の実証事業である未来の教育のロゴマークです> *参照 文部科学省 「GIGAスクール構想」 https://www.mext.go.jp/content/20200625-mxt_syo... https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20200... 「西原さつきさん」講演についてなお、新制服の仕様などにつきましては、本校ホームページの学校日記「SDGsフェスを振り返って〜その16〜から〜その23〜」に掲載しておりますので、ご参考にされて下さい。 LGBTQとは? その3
ただ、このような課題は、実はもう歴史をたどればはるか昔からありましたが、最近になってようやく市民権を得てきたと言っていいでしょう。
日本では、2001年-2002年に放送されたドラマ(TBS)『3年B組金八先生 第6シリーズ』で上戸彩さんが「性同一性障害」の学生・鶴本直を演じ、大きな社会的反響を集めましたが、もう20年もたつのですね・・。 ドラマの卒業式シーンがあります。まず、卒業証書授与の時に、女子の制服を着ていない鶴本直が校長先生に「伝統ある制服を着ないとは何事か!」・・と怒られます。答辞は鶴本直なのですが、校長先生から、そんな服では認められないと言われ、級友が学ランを貸して、鶴本直の答辞がはじまります。答辞はこんな内容です。『3年生の半ばで転校してきた私(わたくし)が、卒業生を代表し‥・・全学級でセクシュアルマイノリティの特別授業を実施して下さった諸先生方・・・・この良き日に伝統ある制服を着用しなかったことは、改めてお詫び申し上げます。けれど、私が性同一性障害であることは、諸先生方に取り組んでいただいたおかげで、皆様に理解していただいたところであります。従って、今朝まで制服について悩みました。私(わたくし)は男子です。それを認めてくれた多くの友の前でスカートをはいてくることは自分を偽ることになります。今だ、生物学的には女子ですが、今、この制服を着れてとても幸せです」。とっても先進的な内容だったと思います。 *興味のある人は校長室まで来てくれれば、DVD貸し出しますよ。 LGBTQとは? その2レインボーフラッグが広まった当初、8色で構成されていたようです。その、8色の意味合いを見ていきましょう。 •ピンク=性 •レッド=生命 •オレンジ=癒し •イエロー=太陽 •グリーン=自然 •ターコイズ=芸術 •ネイビー=調和 •パープル=精神 美しいという意味合いだけでなく、LGBTのレインボーフラッグにはこのような意味があっりました。現在では6色になり、他の旗もつくられています。 〜その1、その2、自分らしく生きるHP参照〜 LGBTQとは? その1•レズビアン(Lesbian)•ゲイ(Gay)•バイセクシュアル(Bisexual)•トランスジェンダー(Transgender) それぞれのセクシュアリティについて理解を深めていきましょう。 「レズビアン」とは、一般的に性自認が女性であり、性的指向が同性の女性であるセクシュアリティです。「ゲイ」とは、自らのことを男性と認識しており、かつ性的指向が同性である男性に向いているセクシュアリティとなります。「バイセクシュアル」とは、性的指向が男性・女性の両方に向いているセクシュアリティです。性自認や身体的性などは本人の自由です。「トランスジェンダー」は、身体的性と性自認が一致していない方全般を指すセクシュアリティです。ただし、広義のトランスジェンダーと狭義のトランスジェンダーがあります。 では「Q」とは?「Q」は、クエスチョニングというセクシュアリティ。様々な意味があるのですが、自分自身の性自認や性的指向などが定まっていない、意図的に定めていないセクシュアリティという事でもありますし、よくわからない・・も含まれます。その他にも、「I」(インターセックス)、「A」(アセクシュアル)、「P」(パンセクシュアル)、「K」(キンキー)などあります。要するに「性」の問題一つとっても、多様だという事だと思います。 ひかりこども園へ『これからの男の子たちへ』
この題は太田啓子弁護士(大月書店提供)が出版された本の題名です。弁護士ドットコムニュースのインタビューを一部紹介します。
『たとえば、たまにしか会わない親族が、泣いている長男に対して「ほらほら、男の子でしょ!」とあやす姿に、太田弁護士は「うわあ……」と思ったという。女の子だったら言われないさまざまな言葉に、ジェンダーバイアス(男女の役割について固定観念を持つこと)が入り込んでいることに気づいた。』『子どもが保育園に通っていたころに聞いた、同世代のママ友の言葉に背筋が凍った。そのママ友には男女3人の子どもがいたが、教育費の高さについて嘆いていた際、こう言ったのだ。「ほんとに子どもってお金がかかるよねー。うちはもうお兄ちゃんに集中するわ。妹までまわしきれない」』など。でも、太田弁護士はこの本を書いたきっかけについてこのように言っておられます。『2人の男の子を育てるにあたり、「女の子の子育てとは違う」と感じてきたという。男の子は知らず知らずのうちに、「こういう遊びが好き」といった「男の子らしさ」を周囲から押し付けられているのではないか』と。つまり、ジェンダーバイアスの裏で、男の子が犯罪を起こしてしまうケースがあると。 たとえば、国民的アニメである『ドラえもん』にもそうした表現はあるという。『「からだねん土」というひみつ道具が登場したことがありました。ねん土を体にくっつけると、肉体化するというもので、のび太がマッチョになったり、スネ夫が足を長くして喜んだりしているところに、しずかちゃんが来て、「前から一度、鼻を高くしたいと思っていたの」というのです。そうしたら、のび太が「今のままで十分かわいいよ」と言ったあとに、「それよりもっとグラマーに…」みたいなことを言うんですよ。セクハラでしょ?」』。 しずかちゃんといえば、これまでもたびたび、お風呂に入っているところをのび太にのぞかれるシーンが問題視されてきた。『でも、しずかちゃんがだいたい軽く受け流して終わるわけです。セクハラに対して、「もう、エッチ!」とふくれて終わるという様式ができてしまっている。これはセクハラを「その程度の、冗談として受け流してもらえること」と矮小化して認識させる描き方だと思います。すでにセクハラや性暴力についてよくわかっている人が見るわけではなく、子どもに見せるものとして作られているものですから、こういう描き方は気になります』。 また、ご自身の事でも・・『「小学生のときはなぜ、下着と同じ面積しか隠れないブルマーを女子だけ履かなければならないのか、すごく嫌でした。水着への着替えが男女同室だったり、6年生になっているのに身体測定のときにパンツ1枚で並ばされている場に男性教師がいるとか、性的尊厳をガサツに扱うことは本質的に人間に対して無礼だという思いが、誰に教えられたわけでもなくありました」』。 ジェンダー・バイアスを克服するという事は、結局は『自分が自分らしく生きていく事が出来る社会をつくっていく事』『一人ひとりの人権を守る事』なんだと改めて感じました。 *画像はEテレ「噂の保護者会」。9月26日(土)に放送された「もやもやしない?女らしさ男らしさ」HPより。 「レディース&ジェントルメン」。【日本の旅客機の英語アナウンスでおなじみのフレーズといえば、「レディース・アンド・ジェントルメン」。ただ、来月以降に○○○を利用する人は、この呼びかけを聞けなくなるという。 ○○○はこのほど、機内や空港での英語アナウンスで使用していた「レディース・アンド・ジェントルメン」という呼びかけを、10月1日から廃止すると発表した。ジェンダーニュートラル(従来の性差にとらわれないあり方)に配慮し、「アテンション・オール・パッセンジャーズ」(乗客のみなさんにお知らせいたします)あるいは乗客を性別で区別せずに「皆様」とする表現に変更する。○○○は、こうしたジェンダーニュートラルな呼びかけを採用する数少ない世界的航空会社の1つだ。日本語の場合、一般的にこうしたアナウンスに使用される表現はもともとジェンダーニュートラルのため、今回の○○○の変更は英語アナウンスにのみ適用されると、AFP通信は伝えた。○○○の英語アナウンスの変更について、日本では大きな話題にはなっていない。】 BBC NEWS/JAPANより。 時代はどんどんと変わっていく・・。 インフルエンザの季節
毎年この時期には、インフルエンザに対する心配が出てきます。しかし、学校便りにも書かせていただきましたが、昨年度の今の時期の感染者数は4682人。これが今年度は32人。昨年度患者数が13,508人、亡くなった方が3325人もおられたことを考えると、コロナ禍の中取り組んでいる、マスク・換気・3密などが大きく影響していることがわかりますし、このまま感染者数が増えなければいいなと思います。コロナウイルス感染症の報道が、また、大きく取り扱われ始めましたが、本校としては取り組める対策はしっかりと取り、あわてず、子どもたちと手をつないで教育活動を行っていきたいと考えています。今日学校便り22号に『北豊島中学校の正解』ということで、11点ほどコロナ禍の中の過ごし方について確認しましたので、また、ご覧おきください。各ご家庭におかれましても、健康管理、よろしくお願いいたします。
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