大雨の日長靴を履いてきた子も多く、そうなると水たまりに入りたくなるのは人の常。水たまりを避けるどころか、むしろ水たまりを選んで歩いている子があちこちに。 6時間目、雨がきつくなってきたなあと思っていると、運動場から子どもたちの歓声が。おそらく……と思って見にいくと、案の定4年生の理科、流れる水のはたらきの学習をしていました。(少し前に理科の先生が、大雨だけどどうしようかな……と話していましたので) 流れる水のはたらきを学ぶには、これ以上ないくらい勉強になるタイミングです。子どもたちはそれなりに濡れながらもしっかり学ぶことができたと思います。きっと。 下の写真は今朝の児童集会のようす。詳細は教頭先生が書いている通りです。それから、5月19日に行われた池田市長杯わんぱく相撲池田場所で入賞した子たちの表彰もしました(2週前と今日との2回に分けて行いました)。写真はその賞状やカップです。 2年生女子の部 準優勝 3年生女子の部 優勝 3年生男子の部 準優勝 5年生男子の部 準優勝 5年生女子の部 優勝 土俵のある学校として実に誇らしい結果です。今年は秋に実施するすもう大会が楽しみです。 校長 柏 【職員室の窓から】教師の話す力児童集会では、校長先生のお話を聞いたり、委員会活動の宣伝や紹介をしたりすることが多いのですが、今年から、校長先生以外の先生にも話をしてもらうことにしました。 4月は6年生のT先生に、石川県の小学校へ子どもたちが集めたお金をもっていった話をしてもらいました。第2弾は、今、お腹に赤ちゃんがいるK先生に、赤ちゃんの話をしてもらいました。 エコーの写真を見せたり、お腹の赤ちゃんの心臓の音を聞いたりと、楽しくも学びのあるお話でした。 学校の先生は、話をするプロでなくてはなりません。児童集会では、6歳から12歳までの年齢差がある600人の子どもたちに話をします。10分ほどの時間でも、子どもを惹きつけて話をすることはとても難しいことです。このような場で話をすることで教師の話す力は鍛えられます。K先生は、少しプレッシャーだったのか、児童集会で話をする夢を見たようです…。 教師も学び続けます。次回が楽しみです。 教頭 河合 【職員室の窓から】細々と…と、言われてきたし、言ってきました。でも、私は、継続すること、何かを最後までやりきることが苦手です。飽きてしまうのです…。 でも、それではいけないと思い、今年は、あることに挑戦中です。 あまり、みなさんの視界には入らないようですが、職員室の前の廊下に、その日にあった出来事の写真を掲示しています。小さいですが…。 1年間ちゃんと継続できるように頑張ろうと思います。 学校にお越しの際は、ぜひご覧ください。 教頭 河合 運動会に向けてほんとは、今朝1時間目に全校練習が予定されていましたが、あいにくの天候のため延期となりました。予定では翌日実施のつもりでしたが、明日も雨予報のため、天気とグラウンドの様子を見て、水曜日以降に実施ということになります。 2年生の体育館での練習を見にいきましたが、担当の先生が「あとどれだけ運動場で練習できるか分からないから、しっかりと動きを覚えておきましょう。いいですか。」と念押ししながらの指導をしていましたが、季節外れの台風1号の接近の影響がどれだけあるか分かりませんから、確かにその通りだなあと思いました。 6時間目は、先週に続き、委員会ごとに運動会の準備を進めていました。各クラスから集まったスローガンの掲示を並べて補強作業をしたり、イシバッシーの表示を作ったり、放送原稿の役割分担をしたり、徒競走のゴールテープや順位を記入する用紙の確認をしたり、(昼過ぎには一旦雨も上がっていたので)体育倉庫や運動場で準備物や動きの確認をしたり、それぞれが本番に向けてしっかりと準備をすすめていました。 そろそろお疲れも出ている頃ですが、体調を崩したり、怪我をしたりしないように気をつけて、本番を迎えられたらと思います。 校長 柏 【職員室の窓から】転んでも大丈夫「転んでも大丈夫」 いい言葉だなぁと思います。失敗しても大丈夫だよ!そんなメッセージをうけとりました。 私は、教師になって20年近くたつのですが、以前に比べて社会全体が失敗に対して不寛容になったような気がします。そして、一度の失敗が致命的になることが増えている気もします。 子どもたちも、その社会の影響をうけているのでしょうか。失敗を嫌がる子どもがとても多いです。失敗をしないためには、挑戦をしないことが一番です。新たなに挑戦する一歩を踏み出せない子どもも多くいます。 ポスターを見ていると、「河合。あなたはちゃんと挑戦しているのか?」と問われている気がします。 失敗してもやり直せる社会は、とてもいい社会だと思います。少なくとも、学校は、そんな学校にしたいと思います。 子どもの言葉に、身が引き締まった思いがしたポスターでした。 教頭 河合 【職員室の窓から】学びを広げるちょっと休憩していると、2年生の男の子が私を呼びました。行ってみると、木にキノコが生えていてました。その男の子は、そのキノコについて解説をしてくれました。どうやら、昨年度の自由研究でキノコの研究をして詳しかったようです。自由研究が、その子の興味を広げているのだと感じました。 夏休みの自由研究は、子どもにとっても、ご家庭にとっても難しい宿題です。テーマ設定も難しいし、子どものやる気もなかなか持続しないものです。しかし、お父さんやお母さんと一緒に取り組むことで、テーマについて興味を持ったり、探究することの面白さを感じたりすることができます。今年は、ぜひ、お子さんと一緒に自由研究に取り組んでみてください。 教頭 河合 6年生 プール掃除現在プールの横にそびえるマンションの辺りは、昔は通称「どんぐり山」と呼ばれる雑木林で、当時は生活科や総合的な学習の時間なんかによく活用させてもらっていました。 すぐ横が雑木林で、それもプールに覆い被さるように樹木が生えていましたので、落ち葉の量が半端な量ではなく、プール掃除はそれはもう大仕事でした。(その分、かつてはヤゴもたくさんとれました) 今年は、校務員さんが頑張ってくれたのもあって、プールはおおむね綺麗になっていて、6年生は最後の仕上げという感じのプール掃除でした。 暑かったのもあって、水しぶきを上げながら、ほんとに楽しそうに作業をしていました。 午前中の5年生に続いて、「遊びをせんとや生まれけむ……」という言葉が私の心に去来しました。 校長 柏 5年生 代かき 〜遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん〜
先日の田おこしに続いて、5年生は「代かき」の体験をしました。
「代かき」とは、田おこしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業です。代かきをすることによって、田んぼが平らになり、稲が育ちやすくなるということのほか、田んぼの水もれを防いだり、雑草の生育を防いだり、肥料をムラなく混ぜ込んだりするなど、とても大切な作業です。 昔は馬や牛を使ったり、あるいは子どもたちが泥遊びをすることによって行っていたそうですが、今は機械でするのが当たり前になっています。 というわけで、石小の子どもたち、泥の中へ入るはじめの一歩は躊躇していた子もたくさんいましたが、泥の冷たさにも、足がぐっと沈み込む感触にも慣れてくると、もう子どもらしさ大爆発!全身泥だらけになって、「代かき」の作業に没頭している子が続出しました。 全力で泥遊びに興じる子どもたちを見ながら、「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん」という平安時代に書かれた歌を思い出しましたよ。 改めて、昔の人の知恵はすごいですね。この代かきがないと、田んぼに水を張ってもすぐに水が抜けていくし、稲の生育も不十分なものになります。日本はもともと「米本位制」の国で、江戸時代には大名のランクも、「加賀百万石」のように、米のとれ高で決まっていたのです。つまり、米作りはこの国の基盤のはずですが、私自身も含め、米づくりとは縁遠い生活をしている人が大多数を占めるようになりました。そう思うと、5年生で行う米づくり体験は、非常に重要なものだと感じます。 学校に戻ると、プールに直行!プール掃除前のシャワーで全身を洗っていました。 子どもたちの歓声。照り返す水しぶき。夏はもうすぐです。 3枚目の写真は、20分休みの、選抜選手によるリレーの練習、それから3年生の団体演技のようすです。運動会まであと1週間です。 校長 柏 仲間とともに力を合わせ……今年のスローガンは「仲間とともに力を合わせ笑顔輝く石小っ子!」です。 各教室を回ると、割り当ての文字を、それぞれ工夫して作っているのが目につきました。1年生の教室では、6年生がお手伝いしながら作業をしていました。2年生の教室では、似顔絵を描いて、それを文字の周りに貼り付けていました。運動場を見ると、4年生が運動場全面を使って綱引きの練習をしています。実に、運動会前の空気感に包まれています。 当日だけでなく、この準備の期間から「仲間とともに力を合わせ笑顔輝く石小っ子!」を目指してみんな頑張っています。 3枚目の写真は、運動会の準備を進めながらも、通常の授業を頑張っている様子です。どの学年も、体操服のままで授業をしているのが当たり前みたいな感じでした。 校長 柏 【職員室の窓から】未来が僕らをまっている今、6年生が取り組んでいるのが、「社会を明るくする運動」のポスターです。 ポスターを見ていて、元気がでました。 「未来が僕らをまっている」 私にも、どんな未来がまってるのかな。と思うと同時に、子どもたちの未来を少しでも明るくしたいと思いました。 学校の図工では、ポスターを描く学習をすることがあります。 他にも、時期によりますが、選挙や環境、上下水道など様々なテーマで取り組みます。 それぞれのテーマをポスターで表現する中で、テーマについて考えてほしいものです。 教頭 河合 【職員室の窓から】没頭する子ども私の顔を見ると、書いている紙を隠し、どこかへ行こうとしたので、「何を書いていたの?」と声をかけました。すると、上の写真の紙を見せてくれました。 どうやら、その子は飼育委員会らしく、飼育小屋で飼っている「ゆき」の日記を書いているようでした。 話を聞いてみると、「毎日のえさの減り具合をみていると、ゆきのことがよくわかるとと思って…。」と。 自分で考えてやっているそうです。 今年の学校のテーマは「没頭する子ども」です。授業で、何かに夢中になり取り組む姿も大事にしていますが、授業以外の何かに自分で夢中になって、いろいろと実践する姿もすばらしいと思います。 その5年生の女の子は、委員会活動に没頭しているのでしょう。そして、自分にできることをみつけてやろうとしているのでしょう。 子どもの、まっすぐな、前向きな姿勢に、私も頑張ろうと思い、職員室の机に向かいました。 教頭 河合 学校運営協議会それは、地域からさまざまな点で支えてもらっている学校である、ということが大きいと確信しています。教職員はどんどん入れ替わっていきますからね。 さて、本日、地域でさまざまな役目を担ってくださっている方々やPTAのOBの方々、それから教育委員会の担当者が本校に集まり、「学校運営協議会」という会議を持ちました。 昨年度までは、「学校協議会」として地域の方に本校の教育活動の様子をご報告したり、ご意見をいただいたりしておりましたが、「学校運営協議会」と名称が変わることによって、地域が学校運営により深く関わるようになる「コミュニティスクール」化を果たしたことになります。 とはいえ、元々地域が学校運営に深く関わってきているのが本校の伝統ですから、何も変わらないと言えば変わりません。どうかこれまで通り、石橋小学校をよろしくお願いいたします、という感じです。 この会議は公開された会議です。ご興味のある方は、HPに傍聴要項を掲示しておりますのでご参照ください。次回第2回は7月3日(水)10:00に開催いたします。 写真は、会議が終わって子どもたちの様子を見ていただいているところ。運動会が近いこともあって、その練習、準備の様子も見ていただけて良かったと思います。 校長 柏 音楽集会リコーダー奏で「ルージュの伝言」、それから、合唱「マイバラード」を発表しました。 世代を超えて愛されている「ルージュの伝言」は、どの学年の子たちも体を揺らして楽しんでいました。「マイバラード」は、定番の合唱曲の一つですが、思春期の入り口に立つ高学年の子どもたちに届いてほしいメッセージソングでもあります。 ♪みんなで歌おう 心をひとつにして 悲しい時も つらい時も みんなで歌おう 大きな声を出して 恥ずかしがらず 歌おうよ♪ 心が開かれていなければ歌うことなんてできません。心が開かれているからこそ高らかに歌えるのです。前にも書きましたが、歌えるクラスはいいクラス、歌える学校はいい学校であるというのは、ほんとにそのとおりだと思っています。 と思うと、今日の6年生の歌は、確かにきれいに歌えていたけれど、まだまだ伸び代があると感じました。(まだ歌詞が覚えきれていなかった?運動会の練習も忙しいタイミングでしたからね) それから、今月の歌の「WAになっておどろう」を全校で。特に低学年の子が大喜びで、体育館が大爆発!という感じでした。とても楽しく幸せな気持ちになりました。 さて、写真は今朝の水やりのようす。3年生がミニトマトを育てています。それから、1年生のアサガオもふたばが出てきました。 校長 柏 委員会活動委員会は、以下のとおり全部で11あります。 ・企画 ・代議 ・図書 ・放送 ・飼育 ・理科 ・美化 ・保健 ・体育 ・掲示 ・給食 今日は運動会が近いということもあって、通常の委員会の仕事と並行して、運動会の準備を進めている委員会もありました。特に運動会で児童会種目がありますので、代議委員会ではルールの詳細や全体の動きなどを、ああでもない、こうでもないと話し合っていました。 掲示委員会では、それぞれが運動会に関わる校内掲示の作成をしていました。 高学年が高学年らしく成長できる場面を設定することは、自主、自律を目ざす学校生活においてとても大切なことです。先生にやらさせているのではなく、自分たちでよりよい学校、すばらしい行事を作り上げるのだという意識を育むことができれば、高学年がさまざまな場面でお手本となることができ、自ずと学校は一人ひとりが成長する場として機能するからです。 運動会は、この好循環を生み出す絶好の機会です。引き続きがんばろう!高学年のみなさん。 校長 柏 【職員室の窓から】子どもからのプレゼント折り紙とか絵とか手紙とか…。 昨年度末、支援員のT先生が、1年生(現2年生)から、1年間のお礼の気持ちでもらったものがこの刀です。紙ねんどをつかって上手に作っています。 1年間のいろんな場面で一緒に過ごして関係が深まったのでしょうね。子どもたちの心がこもったものは、うれしいものです。 さて、なぜ「刀」? なんか、子どもと冗談で「戦国時代から生きてるねん!」などと会話したこともあるようです。 武士の心をおくったのでしょうかね。 子どもの心がうれしくて、大事にとっていました。 教頭 河合 運動会まであと半月さて、運動会まであと半月となり、各学年の練習もだんだんと形になってきました。写真は、4年生と2年生の練習の様子です。個の動きと全体の動きが、少しずつそろってきているという感じでした。来週で全体の流れを押さえ、再来週には総仕上げ、そして本番を迎えます。 放課後の運動場からは、三三七拍子の笛と、「〇〇の色は〜? 白!」という声が聞こえています。応援団も頑張っています。 運動が得意な子も苦手な子も、それぞれが活躍できる場を持てるようにと、各学年工夫をして指導をしていますが、まあさすがに疲れもたまっている週末かなと思います。しっかり休んで、あと2週間、しっかり頑張ってほしいと思います。 校長 柏 【職員室の窓から】環境が子どもを育てる昨年度まで本校で一緒に過ごした元校長先生のA先生。 A先生は体育の授業研究を長年取り組まれており、よく、「子どもが動く環境設定を!」とおっしゃっていました。例えば、体育の時間に「水筒を〇〇に置きなさい!」と口やかましく言わなくても、「水筒置き場」と書かれたワゴンを用意するだけで、子どもは水筒をそこに置く。「水筒置き場」という環境設定が、子どもを動かす、ということです。 場を設定すれば、子どもは動き出すのですね。 そういえば、本校の中庭には土俵があります。これも、40年ほど前の校長先生や教頭先生が考えた環境設定です。 もともと中庭は樹が生い茂り、じめじめして、子どもたちが寄り付かない場所だったそうです。何とか、中庭を子どもたちが集まる場所にしたいと思っていた時に、ふと運動場に目をやると砂場ですもうをしている先生と子どもがいたそうです。そこから、中庭に土俵をつくれば、子どもが集まると思い、地域の方の協力のもと、土俵が完成したようです。 そして、昨年度、もっと子どもたちの声が集まる場にするために、教育委員会の協力のもと、中庭に鉄棒を設置しました。休み時間になると、たくさんの子どもが鉄棒をして遊んでいます。 他にも、中央玄関に、将棋を置いたり、コマで遊べるコマ道場を設置したり・・・。遊びながら子どもと子どものつながりが生まれることを願っていろいろしています。 良いアイデアがあれば、お知らせください♪ 教頭 河合 【職員室の窓から】運動会にむけて大先輩のF先生から、「『職員室の窓から』を更新しないの?」と言っていただきましたので更新したいと思います。 この写真は、戸締りで学校をまわっていた時の3年生の教室の一こまです。 今、学校は運動会モードになりつつあります。放課後には、あちこちでダンスをしたり、話し合いをする先生を見かけます。休み時間になると、応援団や児童会、ダンスの実行委員会などが集まる姿も目にします。 今年は、大きな工事があるので、運動会が6月1日の実施になりました。 子どもの負担軽減や教師の働き方改革のため、行事の削減をする学校も多くあります。石橋小学校でも、コロナ禍を終え、行事の価値について考え直す機会も増えました。でも、学校行事でしか得られない体験や学びがあるのも確かです。教室で、毎日、授業を受けて勉強して、賢くなることも大切ですが、行事などで教師も子どもも目標に向けて全力で取り組み、喜んだり悔しい思いをしたり、悩んだりすることもかけがえのことだと思います。運動会に向けた数週間には様々なドラマが生まれます。 教師も子どもも全力に取り組む運動会を、お楽しみに!! 教頭 河合 集団下校訓練(暴風警報を想定して)6時間目、避難訓練を告げる放送を合図に、まず2~6年生は地区別の教室に集まります。そして、各地区の5・6年生の子たちが、1年生を迎えに教室へ。心配げに待っている子に優しく声をかけたり、手をつないで先導したりして、それぞれ地区別の教室に移動していきました。 各教室で注意事項を聞いたあと、学校から遠い地区から順に集団下校。 今朝は雨がぱらついていましたが、昼頃には快晴で、「暴風警報」という感じではありませんでしたが、備えあれば憂いなし。梅雨の時期を前に訓練ができたことは、特に高学年の子たちに、低学年の子たちをしっかりとフォローするという自覚を促すためにも良い経験だったと思います。 下の写真は多目的室での応援団の練習のようす。本番まであと2週間ほどとなり、赤組、白組とも気合の入った声が昼休みの校舎に響いていました。 校長 柏 4年生校外学習 〜「あたりまえ」を「ありがとう」に〜古江浄水場は、猪名川と余野川の合流地点にあり、両方の川から取水しています。ここは全国的にも珍しい「階層式」の浄水場で、地上4階、地下2階のビル形式の浄水場です。 まずは1階の「沈砂池」などで砂やゴミを取り除き、ポンプで屋上まで水を汲み上げます。屋上から、ゴミなどを沈める「ちんでん池」→砂のフィルターで濾過する「ろか池」→塩素などで消毒する「浄水池」という流れで、建物の上から下に進んでいくにつれて、飲料水となっていくという仕組みとなっています。 子どもたちは職員の方の説明を熱心に聞くことができました。古江町は日本の4大植木の産地に数えられる場所なので、屋上から見える景色もなかなかのものです。 中央制御室は、24時間稼働していて、さらに入り口には監視カメラがあり、厳重なセキュリティで守られています。飲み水を作るということは、あらゆることを想定して、安全と安心を守らなければなりません。 更に面白いのが、「炭鉱のカナリヤ」ならぬ、「浄水場の金魚(フィッシュモニター)」がいるということです。水質検査室には金魚が飼われていて、その水槽は常にカメラで監視されています。もし金魚が急に弱ったり、死んだりしたら、それは水質が急激に悪化しているということで、場合によっては水道を止めることもあり得るとのことです。 そんなふうにして水の安全は守られています。 4年生の社会科の学習は、これから下水処理場や、クリーンセンターなどの見学が続きます。 いつも思うのですが、これらは「あたりまえ」が「ありがとう」に変わる学習だと思います。 蛇口をひねれば、きれいな飲める水が出る、排水口の向こうに流れてしまえばその先は知らない、ゴミもパッカー車にあずけてしまえばそれでおしまい、というのではなく、その向こうには、さまざまな工夫があり、さまざまな苦労があること、それを知れば、自然に「ありがとう」という気持ちも湧いてくるはずです。 「あたりまえ」を「ありがとう」に。ぜひご家庭でも話し合ってみてください。(ちなみに、水道がそのまま飲める国は、日本を含め、世界でたった12カ国とのことです) 校長 柏 |
|