育むということ
今朝はまた雲ひとつない晴天。
児童集会後すぐに、5年生が、本校が永年地域の方からお借りしている田んぼまで、「田おこし」の作業に出かけました。 お借りしている田んぼは、石橋阪大前駅のすぐ近くにあります。確か、私が本校で担任している頃に使わせてもらうことになったはずですから、もう四半世紀ほどお世話になっていることになります。 道具の説明のほか、「田おこし」は何のためにするのか、どんなふうにしたらいいのかをお聞きし、いよいよ作業スタート!図らずも、昨日の雨が土にしみこみ、耕すにはちょうど良い感じになっていました。 すると程なく悲鳴が。カエルがあちこちにいたからです。本校の子たちは身近に自然がなくなりつつある住宅街で育っていますので、生き物が好きな子たちは一気にテンションが上がり、作業をしているのか、カエルを探しているのか分からないという感じに。「初めてカエルに触った!」という子も。 まあ、それも含めて勉強です。 持ち主の方に聞くと、この田んぼは例年無農薬で、更に地下水で育てているそうです。「だから虫やカエルもたくさんいるんだよね」とのこと。 田んぼのすぐ横には、約800年間この地域に農業用水を供給してきたという「今井水路」が流れています。そこでザリガニを見つけて、さっとつかまえた子がいて、それもまた大騒ぎでした。 今井水路は、私が担任だった頃、ホタルがいたり、カワニナやシジミがいたりして、環境学習に活用していましたが、ここ数年、水が枯渇してきて大変苦労しているとのことです。 さて、学校に戻ると、1年生がアサガオの種を植木鉢にまいているところでした。そういえば通勤途中の植え込みにアサガオのふたばが顔を出していて、そういう季節になったんだなあと思ったところでした。子どもたちはこれから夏の終わりまで、アサガオを大事に育てていきます。夏休みごろには大輪の花を咲かせることでしょう。昔から繰り返されている1年生の風景です。 もうすぐ工事で移設となる学習園に行くと、3年生が育てているスイートピーが。あかむらさきと白い花、そして向こう側が透けて見えそうな若いサヤがたくさん風に揺れていました。 小学校はつくづく、いのちを育む場所だなあと感じました。 5年生はこれから秋の収穫まで様々な作業があります。米づくりを体験することで、食べ物のありがたさをしっかり学んでほしいと思います。 校長 柏 雨の日 それから クラブ発足こんな日は、エネルギーの発散の場が限られるためか、けん玉の練習場は大盛況。6年生にもなると、とんでもないテクニックの子もいて、まだ持ち方もおぼつかない子が羨望の眼差しで見ていました。大変健やかな発散の場、そして自然発生的な異学年交流の場となっています。 運動会の準備が始まっていますが、体育館では5年生が、雨で運動場が使えないため多目的室では6年生が練習をしていました。本番まであと半月ですからね。 さて、今日は4年生以上のクラブ活動の発足の日でした。第1回ですから、自己紹介をして、部長、副部長をきめたり、年間の計画を立てたりしてから、やっと活動に入ります。今日はあいにくの雨でしたので、外で活動するクラブは少し残念でしたが。 図書館で活動していたまんがイラストクラブを見にいくと、大人もびっくりするくらい上手な子がいました。「すごいなあ。やっぱり絵の得意な子が集まってるだけあるねえ。」と言うと、「校長先生、私はそんなに上手じゃないから、上手になりたいと思って入りました」と言う子が。なるほど。 一歩踏み出すにはいろいろな理由があります。とにかく(必ずしも第一希望で決まったわけではないけれど)自分で踏み出したその一歩を大切に頑張ってほしいと思います。 校長 柏 ブラスエキスポ2024
本校の吹奏楽クラブが、千里万博公園にて開催されたブラスエキスポ2024に出場しました。
総合スポーツ広場からスタートしたパレードで、本校は出場46校中7番目に入場。小雨がぱらついていましたので、楽器にタオルを巻いたり、ビニール袋をかけたりしながらのパレードとなりました。 万博球場に入ると、観客席から黄色い声援が。中高生が多いので、あちこちから「かわいい!」「がんばって!」などと声をかけられ、それに応えながら楽しく歩きました。 すべての学校が入場したあとは、「小学生大集合」として、万博球場の内野いっぱいに、参加した小学生が広がり、みんなで「銀河鉄道999」と「学園天国」を演奏しました。後者の指揮は本校の顧問の先生が担当。吹奏楽の定番とはいえ、昭和も昭和のこれらの曲を、令和の小学生が軽快に楽しげに演奏しているのは、なかなか面白いなあと思いました。 去年は雨で流れたこの大会。不安定な天気ではありましたが、無事開催できて何よりでした。ホールでの演奏とはまた違った楽しさ、また一体感がありました。 校長 柏 3年生 校外学習 〜図書館と市役所屋上へ〜数年前に駅前に移転し、リニューアルした池田市立図書館。設備が本当に充実していて、たとえば大人向けの本棚と、子ども向けの本棚とで高さが違うことをはじめ、誰にとっても利用しやすいようにさまざまな工夫がされていることに子どもたちは驚いていました。また、図書の分類法を聞いたり、自分たちが生まれる前からの新聞のデータがあることを知ったり、いろいろと勉強になりました。 市役所の屋上には、(人数が多いので)エレベーターではなく自分の足で上がります。7階建ての建物ですが、天井が高いので、実際は10階分くらいの高さになるかな。みんなよくがんばりました。 屋上からの風景は、天気が良いこともあって、まさに絶景。五月山、池田城、それからはるか千里丘陵や六甲山地などが見えます。 そしてサプライズとして、市役所のすぐ横にある池田小学校を見ると、この春転勤した、去年担任だった先生が、屋上のプールから手を振ってくれていました(教頭先生が連絡したとのこと)。子どもたちは大喜びでした。 特筆すべきは、今回の校外学習は、子どもたちによる「実行委員会」によって準備されてきたものだということです。ここ数日何度も集まって準備をすすめていました。 出発のあいさつをはじめ、それぞれの施設でお世話になった方々にきちんとあいさつをしたり、お礼を言ったり、3年生としてとても立派な動きができました。この間まで2年生の子たちですからね。3年生でそんなふうに自律的に行事に取り組むことができれば、5・6年生の宿泊学習のころには、より多くのことを自分たちの力でできるようになるはずです。 それはほんとうにすばらしいことだと思いました。 行きは2キロ半ほどを歩いて、帰りは電車で帰ってきましたが、暑さもあって、なかなかみんなヘトヘト。土日にしっかり休んで、また来週がんばりましょう。 校長 柏 ちはやぶるある日、「校長先生、聞いて。『ちはやぶる かみよもきかず……』」と言ってくる子がいました。いや、百人一首を覚えてるなんてすごいねえと言うと、「覚えたら校長先生に言いにいくように書いてあったよ。玄関ホールに」と。 玄関ホールの掲示板を見にいくと、百人一首の表が貼ってあって、私の知らない間に「おぼえたら校長先生に言いに行こう」とありました。教頭先生が貼ったそうです。以来、何人かぽつりぽつりと言いにきています。 今日は家庭訪問・地域訪問で給食後下校でしたが、帰る前にわざわざ校長室に寄って、「百人一首、覚えました。『ちはやぶる……』」と言いにきた子が2人いました。「合格!」と言うと、嬉しそうに帰っていきました。 私も全部の百人一首を覚えているわけではありませんが、過去の教え子には何人か全部暗唱している子がいました。今は意味がわからなくとも、自然な形で古語に触れることで、中学や高校での古文の学習が身近なものとなりますね。 ちなみに私の好きな百人一首は 「あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり」 です。ここを読まれた皆さんは、何か好きな百人一首はありますか?ありましたら校長室まで言いに来てください(大人もふくめて)。 校長 柏 国民主権とは?昨日、6年生の授業を見にいくと、私を見て「岸田総理に似てる!」という子が(メガネだから?)。更に「年齢も同じくらいですか?」というので、少なくとも年齢については全然違いますと否定しておきました(岸田総理は今年67歳になられるそうですから、干支がひとまわり以上違います)。 授業は社会科で、「国民主権」についての学習でした。国民主権を実現しているのは、選挙である。では、あなたたちが18歳になったら手にする選挙権とは何なのか。権利なら、選挙に行っても行かなくてもいいのか。投票率を上げるにはどうしたらいいのか。そもそも、投票率を上げないとどういうことになるのか。 以前書きましたが、私はブラジルの日本人学校に3年間赴任していましたので、ブラジルの選挙制度について、ちらっと話をさせてもらいました。 ・ブラジルでは投票は権利ではなく、義務(18歳〜70歳)。 ・投票しないと、罰金のほか、パスポートをとれない、就職で不利になるなどの罰則あり。 ・番号による電子投票のため、アマゾンのジャングルの奥地のインディオの方々のところにも機械を持って行って投票してもらう。 ついでに。以下の話は6年生の先生に写真と共にシェアしました。 私がブラジルにいた3年間に、日本の国政選挙に「在外投票制度」を用いて投票をしています。海外にいても、日本国籍を持つものは、大使館や総領事館で、国政選挙に投票できるのです。ブラジルには日系人の方もたくさんいますので、みなさん結構投票されていました。集まった投票用紙は、外交官の方が飛行機の手荷物で慎重に日本まで運ぶそうです。かなりの税金が投入されていますが、そうして国民主権は実現されているのです。逆にいうと、そこまでしないといけないものなのです。 実に、大人でさえいろいろと考えてしまうテーマを、6年生になると扱うようになります。6年後には手にする選挙権をどのように行使するのか。しっかりと考えて、その日を迎えてくれたらと思います。 下の写真は、ブラジルの選挙期間中の様子。候補者には番号が振られています。それから私の「在外選挙人証」。当時、衆議院、参議院それぞれの選挙に投票しました。 校長 柏 歌声響く……
PTAの会議が終わった4時間目、開けっぱなしだった職員室の扉の向こうから、元気な歌声が聞こえてきました。どの教室かなと思ってたどっていくと、2年生の教室でした。まあほんとに大きな口を開けて、楽しそうに体を揺らしながら歌っています。これは、しかめっつらをしている機嫌の悪い人も、つられて笑ってしまうレベルです。ほんとにすばらしいなあと、私もご機嫌な気持ちでクラスを順に回っていくと、今度は中庭から、これまた元気な歌声が。さっきとは違って、少し低い声も混じっています。3階の窓から見下ろすと、土俵の前に子どもたちが並んでいます。なんと6年生の音楽の授業でした。
そういえば先日、音楽の先生と教頭先生が、「どうしたらもっとみんな歌うようになりますかねえ」「中庭で歌うとか?」というような会話をしていたことを思い出しました。 急いで中庭に下りると、土俵を挟んで向かい合わせになり、ソプラノとアルトに分かれて歌っていました。土俵の大屋根の上には爽やかな五月晴れの空。そして子どもたちのハーモニー。 そんなことが続いてなんともいい気持ちで職員室に戻りました。ちょうど教頭先生が職員室にいた先生方と「経験上、高らかに歌えること、給食をしっかり食べること、それができるクラスはいいクラスだよね」という話をしていて、全くその通りだと思いました。 いいクラスだから歌えるのか、歌えるからいいクラスになるのか。ニワトリが先かたまごが先か、という感じの話ですが、間違いなく言えるのは、(手前味噌ですが)本校の子どもたち、いい子たちですよ〜ということです。 校長 柏 How are you today?3時間目に校内を見てまわると、ちょうど2年生が英語の授業をしていました。テーマは「How are you?」ということで、今日の気持ちを英語でたずね合っています。9種類のカードから、今の気持ちを選んで、ビンゴをそろえるというものです。私もたずねられたので、休み明けでまだ本調子ではない自分を奮い立たせるような気持ちで、ここはあえて9番の「I'm great!」を選んで、笑顔で答えました。 不思議なもので、そうすると気持ちは若干晴れやかになります。6年生の国語の教科書に『笑うから楽しい』という教材がありますが、まさにそんな感じです。 さて、今日から本校は、地域訪問・家庭訪問のため、給食後下校となります。休み明けにはちょうど良い感じかな。一方、吹奏楽クラブは、これをチャンスとばかりに、体育館にて猛練習。迫力のある音が子どもたちのいない校舎に響き渡っています。 写真は、水抜きが終わったプール。実はプール開きがひと月後に迫っていて、少しずつ準備がすすんでいます。それから、今日の給食の柏もち。うれしそうに私にそれを言ってくる子があちこちに。 校長 柏 新緑の五月山へ ー1・6遠足ー その1校長の私は午前中市役所で校長会があったので、五月山動物園の横の広場でのお弁当タイムにやっと合流。柔らかな新緑に囲まれて、1年生と6年生が仲良くお弁当を食べているところでした。 「校長センセー!見て!見て!」 と、お弁当を嬉しそうに見せてくれる子がたくさんいましたし、遅れてきて、コンビニ弁当をぶら下げてきた私に、「ここでいっしょに食べて!」と言ってくれる子もいて、嬉しく思いました。 日本で2番目に小さい動物園である五月山動物園の門の前で集合写真を撮り、1・6年のペアで順番に見学へ。姉妹都市であるオーストラリアのローンセストン市から寄贈された池田市のシンボル、ウォンバットやワラビー、それからポニーやエミューなどの動物たちを、1年生と6年生が手をつないで見ている姿は、なんとも微笑ましかったです。 その後広場で少し遊んだあと、約3.3キロの道のりを歩いて学校まで向かいます。6年生は1年生の荷物を持ってあげたり、元気が出るように話しかけたり、車が来たら、危なくないように気を配ったり、とても立派な振る舞いが当たり前のように見られました。 距離的には、6年生にとってはそれほどでもないのですが、1年生に気を遣い、歩くペースを合わせるので、実は結構疲れます。1年生も頑張ったし、6年生も大変よくがんばりました。 でも、面白かったのが、疲れているように見えても、途中で休憩のために立ち寄った辻ヶ池公園では、みんな全力で遊んでいたことです。むしろ遊んだほうが元気が出る……。子どものエネルギーは底知れません。 学校に着くと、6年生から1年生へ、手作りメダルのプレゼント。なんと1年生へのメッセージが書かれていて、1年生はとても嬉しそうでした。 1年生も6年生も、今日に向けてそれぞれ準備を重ねてきました。改めて、それぞれが大いに成長できた1日だったと思います。 校長 柏 新緑の五月山へ ー1・6遠足ー その2
集合写真です。
緑の募金※昔は「緑の羽根募金」と言っていましたが、1995年から「緑の募金」と改められたとのこと。 今日はあいにくの天気でしたが、登校時間、正門にて私が子どもたちを迎えている横で、元気に募金を呼びかける声が響きました。 それに呼応して、子どもたちだけでなく、出勤してきた先生方も、更に、通りかかった地域の方までも募金に協力してくれました。 緑の募金は、森林整備や身近な緑化活動に使われますが、実は寄付の額に応じて学校にも直接還元されますので、石小の子どもたちの目に映る季節の花々を植える原資となります。明日も募金活動がありますので、ぜひご協力をお願いいたします。 下の写真は、昨日の体育や休み時間のようすです。上段左は中庭の鉄棒。大人なら目が回ってしまうぐらいぐるぐると回っていました。上段右は、体力調査の座体前屈のようす。昔は立位体前屈でしたが、今は座って、このような形で計測します。下段は組体操の練習。少しずつ運動会を見据えた準備が始まっています。 校長 柏 思いよ、届け!富来小学校は地震当日、震度7の激震に見舞われ、校舎は今でも使えない状況だとのこと。70人ほどの子どもたちは、今は近くの中学校の校舎を借りて授業をしているそうです。恐らく、先生方が12月のうちに用意していた「あけましておめでとう」という掲示が、立ち入り禁止になっている校舎にそのまま残っている……という話が印象的でした。時はその流れを止めてしまっているように見えますが、人々の生活は歩みを止めるわけにはいきません。お渡しする寄付金が、少しでも富来小学校をはじめとする被災地の方々の、前に向かって進む力になれたらと心から思います。 写真は、児童集会の様子、そして寄付金を池田名物チキンラーメンと共にお渡ししている様子です。 私たちの思いがどうか届きますように。 校長 柏 吹奏楽部 箕面ブラスフェスティバル(その1)紹介で、昨年度全国大会で銀賞云々……とアナウンスされると、私の周りの人たちも、それはすごいねと少しどよめいたのですが、いざ演奏が始まると、小学生とは思えない安定した演奏に、みなさん驚かれているのが伝わってきました。 本日の曲目は「学園天国」「斑鳩の空」「さくらんぼ」でした。 私も初めてこの子たちの演奏を聴いたのですが(教頭時代は、例えばこの3月の「子どものフェスティバル」も学校の留守番でしたので)、これはもう圧倒されました。強弱のバランスの取れた音の迫力、正確なリズム感、何より小学生らしく元気な声や動作でお客さんを楽しませることなど、見事なパフォーマンス力でした。特に「斑鳩の空」のラストは、静寂さえも演奏のうち、という、観客さえもその緊張感の中に巻き込んでしまう圧巻の演奏でした。(和風の衣装も手作りで揃えたものだとか。これがまた素敵です。) 写真の掲載枚数の都合で、その2に続きます。 吹奏楽部 箕面ブラスフェスティバル(その2)
面白かったのが、楽屋やリハーサル室では、人との距離が近く、子どもたち同士で常にじゃれ合っている、いつもの石小っ子たちだったのですが、いざステージに上がると、小学生とは思えないクオリティの高い演奏をして、また楽屋に戻ると、魔法が解けたように、いつもの石小っ子たちに戻っている、という……。それもまたすごい!と思いました。
保護者の皆さまもたくさん足を運んでくださりありがとうございました。今年の全国大会は会場が札幌らしいので、ぜひみんなで札幌へ行きましょう。 校長 柏 初めての参観日登校の時から張り切っている子がたくさんいて、「今日は参観日だよ」「楽しみ!」という声が何人からも聞こえました。 参観で、私は全クラスを回りましたが、子どもたちはしっかり手を上げて発表したり、意見を言い合ったりしていました。聞くところによると、子どもたちの反応に担任が感極まって感涙し、保護者の方まで・・・というクラスがあったとか。 実は、私がとても嬉しかったのは、保護者のみなさまの参観しているようすです。私語もほとんどなく、授業の様子をきちんと見て下さっている方が大変多かったことです。これが本校の授業参観の「当たり前」であれば、これは本当にすごいことだと思いました。(他市から転任してきた先生と、これはすごいねと顔を見合わせました) PTA総会でもお話しましたが、子どもの本質はいつの時代も変わりません。新しいことを知りたい。成長したい。人とつながりたい。認めてもらいたい。そして何より愛されたい。 そういう普遍的なものを大切にしながら、学校と地域と保護者のみなさまとで、共に協力していければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。 校長 柏 全国体力・運動能力調査・大阪府スポーツテスト各学年がそれぞれ準備をしていたのでは大変なので、例えば50メートル走のコースやソフトボール投げの計測線などは担当の先生方で協力して準備し、一気に計測する感じです。 今日は、朝から運動場はソフトボール投げ一色という感じでした。 ボールを投げることに慣れていない子たちは、体をひねらず体を正面に向けたまま、腕だけで投げようとします。野球やソフトボール経験のある子は、半径1メートルの円を目一杯使って、体をひねりながら、指を離すタイミングも考えて全身で投げます。慣れていない子も、ちょっとしたコツをアドバイスするだけで一気に飛距離が伸びることもあります。まあ、どの分野でも、体の動きをきちんとイメージすることは大事なことです。 と書いているところで、運動場から声が上がりました。授業の終わりに、野球部出身の先生が投げるというのです。腕をぐるんと回して、ひと呼吸おいて、エイヤーっとばかりに投げました。晴れた空に描く放物線。子どもたちの歓声。 その先生が職員室に戻って来たときに、どのくらい飛んだのと聞くと「60メートルくらいですかね。急に投げたから肩が痛いです。」と言いつつ、ちょっと誇らしげでした。良いお手本になったかな。 そのほか、今日は6年生の調理実習にもお邪魔しました。五平餅、美味しかったです。 さて、明日は参観日です。各学年、図工や習字の作品を仕上げ、教室を飾っています。始業式からの短い期間で、なかなかの力作揃いです。その辺りもお楽しみに、明日の参観、懇談、PTA総会に足をお運びください。 校長 柏 24年前の「さわる絵本」
図書館にてすごい物を見つけました。
目の不自由な方のための手作りの「さわる絵本」。果物や野菜の形がフェルトなどで作ってあり、点字のシールが貼ってあります。ところどころ色も変色していますが、大事にされてきたことがわかります。 私は一気にタイムスリップしたような気になりました。と言うのも、これは2000年度に、私が担任した4年生で取り組んだものだったからです。あの頃4年生の国語の教科書に点字を発明したルイ・ブライユについて書かれた読み物が載っていて、そこから点字などの学習を進めたのです。実に24年前。総合的な学習の時間が始まる前のことです。 そんな古いものが保存されていただけでなく、今でも展示されているということに大変驚き、また嬉しく思いました。せっかくなので、制作当時の写真と並べてみました。(当時の写真がさっと見つかるのもすごいことかもしれませんが) 校長 柏 児童集会にて国際理解学習
校長の私は、2011年4月から2014年3月までの3年間、ブラジルのマナウス日本人学校に文部科学省から派遣されていました。帰国してちょうど10年になりますが、教頭になってからも、できる限りたくさんのクラスで、ブラジルでの経験をもとに国際理解学習の授業を行ってきました。
この春から校長という立場になりましたので、せっかくですから、クラスを回るだけでなく、児童集会も使ってお話ができたらと思っています。というわけで今日はその第1回目。 私の派遣されていたマナウスという街は、南緯3度という、ほぼ赤道直下と言っていい街です。もちろん1年中夏(雨季と乾季が半年ずつあります)。アマゾンのジャングルの中にある200万人都市(実はけっこう都会)で、パナソニックやソニー、ホンダ、ヤマハ、そしてその関連企業など30社以上が進出しており、日本人学校には、その駐在員の子どもたちと日系ブラジル人の子どもたちが通っています。 今日は、アマゾンの動物たちの紹介をしました。ピラニアにコンゴウインコ、ナマケモノ、アマゾン川イルカなどなど、プロジェクターで写真を見せるたびに子どもたちは大喜び。「ピラニアの標本があるから、見たい人は校長室に来てください」と言ったら、休み時間のたびに子どもたちが次から次へとやってきました。 ブラジルで私は3年間、「外国人」として過ごしました。それはほんとうに大きな経験だったと思っています。言葉の壁、文化の壁、習慣の壁、価値観の壁……。外国で暮らすということは、旅行とは違って本当に大変です。 特にブラジルは、日系移民の国でもあります。6年生の社会科の教科書の最後に日系移民の話が少し出てくるのですが、6年生になると、単に「こんな動物がいるよ」では終わらない、かなりレベルの高い学習につなげることができます。 外国の人と関わるのが当たり前、外国に行くのも当たり前という今の時代の子どもたちに、今後、私なりにいろいろな形で私の思いを伝えられたらと思っています。 校長 柏 初めての給食担任だけでなく、1年生に関わる先生方総出で4時間目から給食の準備に入りました。6年生も応援にかけつけ、当番の子に丁寧に教えるなど、万全の体制で最初の給食に臨みました。 まあでも、1年生の子達は、つい最近まで「年長さん」として、幼稚園や保育所、子ども園などでお手本の役目を果たしていたわけで、しっかり手順やルールさえ分かれば、あっという間にいろんなことを自分たちできちんとできるようになります。大丈夫です。 今日のメニューはハンバーグにチーズタルト。大人気メニューからのスタートですね。いただきますをするやいなや、待ってましたとばかりに、大きな口を開けてチーズタルトを頬張る子もいました。(どういう順番で食べたらいいかなどは、また少しずつ。) しっかり食べて、大きくなあれ。 あと、学校滞在時間が急に伸びるので頑張ろうねという感じです。 校長 柏 日々修行 日々高めあい4月の教頭先生の業務は多忙をきわめ、息つくひまもないくらいと言っても過言ではありません。私も5年間教頭をしましたので、その大変さはよく知っているつもりです。 ところが、給食前に「今日は3時間授業をしましたよ」と本校の教頭先生。今日だけでなく、今年度が始まってからすでに何時間も授業に回っています。先生がお休みした時のヘルプで教頭先生が授業に行くことはよくありますが、そのパターンではなく、先生方に「この教材は、こんなふうに授業したらいいよ」という提案、つまりお手本としていくつものクラスで授業をして回っているのです。 子どもたちにどう教えたらいいか、どんな学びの場を教室で展開したら子どもたちの成長につながるのかを、先生方は日々真剣に考えています。小学校の学習は、大人からすれば簡単な内容かもしれませんが、それだからこそ工夫が必要です。授業中に発する子どもたちの小さな声を聞き逃さず、また、ちょっとした一言で子どもたちのやる気を引き出し、より深い学びにつなげていく。言うのは簡単ですが、それがなかなか難しい。だからこそ、他の人の授業を見て、あるいは自分の授業を見てもらって、意見を交わし合うことは、若い先生方だけでなく、ベテランになっても変わらず大切なことです。 授業をしたら、子どもたちともつながれますからね、と教頭先生。確かに、教頭としての通常業務も大事ですが、教師の本分として。 さて、下の写真は2年生、5年生の音楽ようす。ちょうどPTAコーラスが練習をされていたので、そちらにも少しお邪魔しました。昔お世話になった元校長先生がいきいきと指導されていました。 校長 柏 |
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