平和登校日
- 公開日
- 2025/08/06
- 更新日
- 2025/08/06
日々のできごと
本日は、広島の原爆忌に合わせての平和登校日でした。
高校野球の開会式が夕方になるほどの猛暑が続いています。久しぶりの登校風景は、男の子も含め日傘の割合がずいぶん増えた感じがします。
「久しぶりに早起きしたのでねむ〜い」と言っている女の子がいました。「でも、この蝉の鳴き声は目覚まし時計だねえ」と言うと、「ほんとにそう!すっかり目が覚めた!」と言って、クマゼミの声がかまびすしい桜並木を、ランドセルをカタカタ言わせながら登校していきました。
ちょうどそれが8時15分のできごと。
今日は体育館で平和集会ということで、全校児童が集まってお話をしました。
全員で黙とうをし、私からは、今日は何の日であるかの説明と、6年生の広島への修学旅行の写真を何枚か、それから校内にある原爆に関わる2つの木について話をしました。
それは「キョウチクトウ」と「アオギリ」の木です。キョウチクトウは校長室の前の鉢植えに、アオギリは保健室の前に植えられています。
それぞれ、「被爆後、75年間は草木も生えない」と言われた広島で芽吹き、また花を咲かせた木で、広島の人々の復興の希望となったものです。かつて修学旅行で苗木をいただいて、それを大切に育てています。知らなければ「ただの木」ですが、それを知ることで、当時の広島の人々に思いをはせることができます。
それから2名の6年生による平和学習の報告がありました。修学旅行で学んできたことを、6年生なりに考えを深め、しっかりと発表ができました。また、体育館の壁面には、6年生一人ひとりがまとめた平和学習のまとめを掲示していました。
人類史上初めての原爆投下から80年。その悲しみと怒りの熱を受け継いでいくことは、今の平和を享受している我々の使命だと思います。混とんとした世界情勢の中だからこそ、と改めて思います。
集会後、校長室前のキョウチクトウの鉢植えの周りに、何人かの子どもたちの姿が。「この木があるのは知ってたけど、その意味は全然知らなかった」「よく見たら、ここに説明書きがしてあるね」などと話していました。キョウチクトウはいつもと同じように、子どもたちの生活を静かに見守っています。
校長 柏