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石 小 日 記

2学期2日目 登下校の風景

公開日
2025/08/26
更新日
2025/08/27

日々のできごと

 毎朝登校時には、正門のところで子どもたちを迎えています。

 今朝、登校の波がちょっと途切れたところで、1年生の男の子が「泣き出す3秒前」という顔をしていることに気づきました。「どうしたの?何か悲しいことがあった?」と尋ねると、「持ってきた荷物がない。」とのこと。「どこかに置いてきた?それとも家に忘れてきたのかな?」と尋ねると、一気に堤防決壊。ぽろぽろと涙を流しながら「同じ班のお姉ちゃんに渡したけれど、はぐれてしまった。」と。


 「同じ班のお姉ちゃん」とは、4年生の子だということが分かりました。手提げかばんの中には、鍵盤ハーモニカと粘土が入っていて、そのお姉ちゃんが「重そうだから持ってあげる」と言って持ってくれたのだけど、先に行ってしまったのか、後ろの方にいるのか、とにかくはぐれてしまった。ぼくの荷物がない。ということで、悲しくて悲しくて、という感じでした。


 「それは親切で持ってくれてたわけだから、大丈夫だよ。先に行っていたとしても、あとで来るにしても、ちゃんと届けてくれるよ。」

 そんなふうに話していると、だんだんと周りに何人か集まってきて、「大丈夫?」とか「教室に一緒に行こうか?」と言ってくれました。優しい子たちです。


 そうこうしていると、その「同じ班のお姉ちゃん」が向こうの方から笑顔で登場。「ほかの1年生の子に歩くペースを合わせてたら遅くなっちゃった。はい荷物。」と、鍵盤ハーモニカと粘土の入った、少し重い手提げ袋を渡してくれました。泣いていた1年生の子もひくひく言いながら「ありがとう」、周りも「よかったね~」と。


 やさしさの詰まった朝のひとときでした。


 2学期2日目の今日は、まずは教科書の配付があり、各クラス数人ずつ家庭科室に取りに来ていました。それから、自由研究の発表をしているクラスがいくつも。

 校長室には、夏休みの作品がどんどん集められています。ぱっと目についた4年生のマンホールのイラストが何ともかわいかったので写真を撮りました。


 それから今日は地区別児童会からの集団下校。暑い日差しの中、子どもたちは元気に帰っていきました。手をつないで、小さい子に気を使いながら一緒に帰る姿もちらほら見られました。登下校のマナーがよくない場面に出くわして注意することもありますが、今日は何気ない優しさを感じる姿が見られてうれしい気持ちになりました。


 校長 柏