4年 人権学習 研究授業「言葉が分からない体験」ゲーム それから 卒業式の練習
- 公開日
- 2026/03/03
- 更新日
- 2026/03/03
日々のできごと
今日は4年生の研究授業。なかなか新しい取り組みの授業でした。
まず先生から子どもたちに出された条件はこうでした。
「あなたは4年生。まだこの国に引っ越してきたばかりで、言葉や学校のことなどがよく分かりません。ではまず、図書館で本を借りてください。」
ということで、子どもたちが学級文庫に手を伸ばし始めたところで、突然、なにか放送がかかります。子どもたちは、よく分からない言葉に戸惑っています。
実はこれはポルトガル語の放送で、「地震が来たから避難してください」という内容だったとのこと。もちろん聞き取ることができず、避難なんて全く想像さえつきません。
それから、左右の矢印の書かれた表示を見せて尋ねます。「あなたは右に行きますか?左に行きますか?」
実はその表示もポルトガル語の表示です。子どもたちは、矢印の色を含め、何となくで選んでいる感じです。「Não とあるのは、確か英語ではNoだから左かな……」と話している子がいて、ブラジルに3年住んでいた私としてはちょっとうれしい反応でした。右は「火事だからこの道は使用しないで」、左は「避難経路はこちら」というような意味の表示でした。
それから、2つのペットボトルが表示されました。飲むとしたらどちら?と尋ねられても、文字が読めません。実はロシア語で、「飲料水」と「工業用水」と記載されています。
そのような場面設定が続いて、言葉が分からないところで暮らすことの大変さを子どもたちが実感したところで、身近にいる言葉が分からなくて困っている人にどのように関わるか、自分なら何ができるかを考え、意見交流をしました。
私自身、ブラジルの日本人学校に3年間派遣された経験がありますので、これはもう実感を伴う実践でした。今日の授業者であるN先生は、この3年間、池田市の外国にルーツを持つ児童の指導の研究に携わってきました。それもあっての今日の授業だったのですが、これからの時代に必ず必要になる視点の授業だと思いました。
さて、3月に入り、今日は体育館で5年生が卒業式の練習をしていました。リコーダーで「威風堂々」を演奏し、校歌を頑張って歌っていました。卒業式の厳粛な雰囲気がまだ分かっていない子が多いので、少しずつそういうところが理解できるように雰囲気作りから指導を進めていきます。
しかし改めてもう3月とは!時の流れの早さに驚かされます。
校長 柏