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4年生校外学習 〜「あたりまえ」を「ありがとう」に〜

公開日
2024/05/15
更新日
2024/05/16

日々のできごと

 4年生が校外学習で、池田市古江町にある古江浄水場に出かけました。

 古江浄水場は、猪名川と余野川の合流地点にあり、両方の川から取水しています。ここは全国的にも珍しい「階層式」の浄水場で、地上4階、地下2階のビル形式の浄水場です。

 まずは1階の「沈砂池」などで砂やゴミを取り除き、ポンプで屋上まで水を汲み上げます。屋上から、ゴミなどを沈める「ちんでん池」→砂のフィルターで濾過する「ろか池」→塩素などで消毒する「浄水池」という流れで、建物の上から下に進んでいくにつれて、飲料水となっていくという仕組みとなっています。

 子どもたちは職員の方の説明を熱心に聞くことができました。古江町は日本の4大植木の産地に数えられる場所なので、屋上から見える景色もなかなかのものです。

 中央制御室は、24時間稼働していて、さらに入り口には監視カメラがあり、厳重なセキュリティで守られています。飲み水を作るということは、あらゆることを想定して、安全と安心を守らなければなりません。

 更に面白いのが、「炭鉱のカナリヤ」ならぬ、「浄水場の金魚(フィッシュモニター)」がいるということです。水質検査室には金魚が飼われていて、その水槽は常にカメラで監視されています。もし金魚が急に弱ったり、死んだりしたら、それは水質が急激に悪化しているということで、場合によっては水道を止めることもあり得るとのことです。

 そんなふうにして水の安全は守られています。

 4年生の社会科の学習は、これから下水処理場や、クリーンセンターなどの見学が続きます。
 いつも思うのですが、これらは「あたりまえ」が「ありがとう」に変わる学習だと思います。
 蛇口をひねれば、きれいな飲める水が出る、排水口の向こうに流れてしまえばその先は知らない、ゴミもパッカー車にあずけてしまえばそれでおしまい、というのではなく、その向こうには、さまざまな工夫があり、さまざまな苦労があること、それを知れば、自然に「ありがとう」という気持ちも湧いてくるはずです。

 「あたりまえ」を「ありがとう」に。ぜひご家庭でも話し合ってみてください。(ちなみに、水道がそのまま飲める国は、日本を含め、世界でたった12カ国とのことです)

校長 柏

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