育むということ
- 公開日
- 2024/05/14
- 更新日
- 2024/05/14
日々のできごと
今朝はまた雲ひとつない晴天。
児童集会後すぐに、5年生が、本校が永年地域の方からお借りしている田んぼまで、「田おこし」の作業に出かけました。
お借りしている田んぼは、石橋阪大前駅のすぐ近くにあります。確か、私が本校で担任している頃に使わせてもらうことになったはずですから、もう四半世紀ほどお世話になっていることになります。
道具の説明のほか、「田おこし」は何のためにするのか、どんなふうにしたらいいのかをお聞きし、いよいよ作業スタート!図らずも、昨日の雨が土にしみこみ、耕すにはちょうど良い感じになっていました。
すると程なく悲鳴が。カエルがあちこちにいたからです。本校の子たちは身近に自然がなくなりつつある住宅街で育っていますので、生き物が好きな子たちは一気にテンションが上がり、作業をしているのか、カエルを探しているのか分からないという感じに。「初めてカエルに触った!」という子も。
まあ、それも含めて勉強です。
持ち主の方に聞くと、この田んぼは例年無農薬で、更に地下水で育てているそうです。「だから虫やカエルもたくさんいるんだよね」とのこと。
田んぼのすぐ横には、約800年間この地域に農業用水を供給してきたという「今井水路」が流れています。そこでザリガニを見つけて、さっとつかまえた子がいて、それもまた大騒ぎでした。
今井水路は、私が担任だった頃、ホタルがいたり、カワニナやシジミがいたりして、環境学習に活用していましたが、ここ数年、水が枯渇してきて大変苦労しているとのことです。
さて、学校に戻ると、1年生がアサガオの種を植木鉢にまいているところでした。そういえば通勤途中の植え込みにアサガオのふたばが顔を出していて、そういう季節になったんだなあと思ったところでした。子どもたちはこれから夏の終わりまで、アサガオを大事に育てていきます。夏休みごろには大輪の花を咲かせることでしょう。昔から繰り返されている1年生の風景です。
もうすぐ工事で移設となる学習園に行くと、3年生が育てているスイートピーが。あかむらさきと白い花、そして向こう側が透けて見えそうな若いサヤがたくさん風に揺れていました。
小学校はつくづく、いのちを育む場所だなあと感じました。
5年生はこれから秋の収穫まで様々な作業があります。米づくりを体験することで、食べ物のありがたさをしっかり学んでほしいと思います。
校長 柏