叱る時こそ伸ばすチャンス その10
- 公開日
- 2022/11/04
- 更新日
- 2022/11/04
日々のできごと
【嘘の上塗り…】
今日は、午前中出張で、学校は午前授業でした。小中一貫教育の一環で、石小の教職員は石橋中学校の公開研究会に参加しました。今日の学びを明日からの教育実践に活かしていきたいと思います。
そこで、本ページでは、久しぶりに「叱る時こそ伸ばすチャンス」を掲載します。「うそ」について、少し述べたいと思います。
子どもは、うそは良くないと分かっています。ですが、遊びたいときに、「今日は宿題がない。」とか、物を失くしたときに、「友だちにあげた。」とか、ひどい場合には「友だちに壊された。」「友だちに取られた。」などと言ってしまう場合があるかもしれません。友だちのせいにしてしまった場合には、大人の追求に対して、うその上塗りを重ねていくことになるでしょう。うその上塗りで、その場をしのげる経験をしてしまうと、うそが常習化してしまう危険性も出てきます。
そもそも、「子どものうそ」は自衛のためだと言われています。正直に本当のことを言ったのに、叱られてしまった経験がもとになって、同様なことが起こったときに、今度は叱られないようにするために、うそをついて自分を守ろうとするのです。
では、どうすればいいのでしょうか。一番いいのは、問い詰めるのではなく、うそなどをつく必要がない、と分からせてあげることだと思います。「宿題がない。」と見え見えのうそをつく子に、「本当に宿題が無かったら良かったのにね。」「先に遊ぶっていうことなの。」など、子どもの気持ちに立った言葉かけが有効です。子どもが失敗をしてしまったときも、子ども自身が一番困っているはずなので、子どもの立場になって、「どうしようか。」という態度をとることが必要なのです。正直に言ったことに対して、叱るのではなく、「本当のことを言って偉かったね。でも、こんな失敗は繰り返さないようにしないとね。」という意識を大人が持つことが大切で、そうすることで、逆に子どもはより反省することになるのです。
うそをつける子どもの方が、うそをつけない子どもよりも能力が高いという話を聞いたことがあります。「今日、キリンさんを見た。」という幼児に対して、「本当にキリンさんがいたら良かったのにね。」と幼児に寄り添う言葉かけをすることで、自然な形で非を認めるようにさせていくのです。とにかく、大人がイライラしてはいけないですよね。