【修学旅行】被爆体験講話、それからモニュメントめぐり
- 公開日
- 2025/06/18
- 更新日
- 2025/06/18
日々のできごと
資料館見学のあとは、被爆体験講話を聞きました。
これまで何度も被爆者の方のお話を聞いてきましたが、戦後80年が経ち、被爆当時10歳だった方でも今年90歳。さすがに被爆体験者から直接お話を伺うことが簡単ではない時代となってきました。そして本校では、今回初めて「被爆伝承者」の方からお話を聞くことになりました。
伝承者のBさんは、被爆者の「寺本貴司」さんからお聞きした話を元に、さまざまな資料も使いながら、分かりやすくお話をしてくださいました。
子どもたちもきちんとお話を聞き、「胸が一杯になった」とか「聞いた話を次は私が誰かに伝えたいと思う」など、ふりかえりと感想をきちんと言うことができました。
未来をつくる子どもたちの胸に、寺本さん、そしてBさんの思いが深く刻まれたことと思います。
その後、班ごとに平和公園のモニュメントめぐりをしました。私が行動を共にした班は、追悼記念館に入ったり、平和の鐘を鳴らしたりしたあと、5年生の国語で学んだ『たずねびと』に出てくる「原爆供養塔(土まんじゅう)」を訪れました。もちろん納骨名簿から「楠木アヤ」さんの名前を見つけるためです。そして「あった!」の声が。物語が一気に現実とつながった瞬間でした。
「原爆で14万人が亡くなりました」そんなふうに数字だけで考えるのではなく、一人ひとりにはそれぞれの名前があり、家族があり、ささやかな生きる喜びがありました。それを奪った戦争というもの、原爆というものについて、子どもたちは子どもたちなりに考えることができたと思います。
16時過ぎにバスは広島を発ち、帝釈峡へ向かって出発しました。映画を楽しんでいる子もいれば、今朝は早かったので、うとうとしている子もいます。(今は静かですが、あんまり寝てしまっても夜寝られなくなるので悩ましいところ)
校長 柏