アニメ「プリキュア」から見る「ジェンダー・バイアス」。
- 公開日
- 2020/11/19
- 更新日
- 2020/11/19
お知らせ
わが子が小さい頃によく見ていた「プリキュア」。その「プリキュア」に男の子が登場したという記事を発見。朝日新聞デジタルにプリキュア初代プロデューサーの鷲尾天さんの想いが掲載されていました。
『修業期間を経てアニメのプロデューサーになって、「金田一少年の事件簿」や「キン肉マン2世」などを手がけました。まあ、基本的に男の子向けですよね。小さな女の子向けで、しかも原作がないというのも初めてだったのが、プリキュアでした。企画を考えたときは「小さな子どもは、男の子も女の子も変わらない」と思っていました。親御さんが「女の子らしくしなさい」「男の子らしくしなさい」と教育して、だんだんと分化していくんだろうと。私も小さな頃は隣に住む女の子と一緒に遊んでいました。大人になりきるような変身ごっこも2人でやっていましたね。だから、女の子も絶対に変身ものは好きだろうと確信的に思っていました。』『男女の差についての話は絶対に盛り込みませんでした。「女の子だから」「男の子だから」といったセリフもやめてもらっています。「関係ないじゃん」という気持ちで作っていましたから。親が「あの子は、これできてるじゃない」と言うようなシーンもありません。比較されるのは、子どもが一番嫌がりますよね。ここまで気を使ったアニメは私にとって初めてでした。』『女の子がりりしく、自分たちの足で地に立つということが一番だと思って、プリキュアを作ってきました。子どものときには、意味がわからなくてもいいんです。テレビで見ていた女の子が成長して、思い返したときに「こういう意味だったのか」と気づいてもらえれば。まだまだ女性にとって厳しい社会ですよね。ハリウッドの「#MeToo」の動きを見ても、現場はきついんだな、と思います。アニメのようなファンタジーの世界で、「男性に頼らない女性」が主人公のものが一般的なものになれば、実社会も変わってくれるのではないでしょうか。そう願っています。』と。
自分自身何も知らずに見ていました・・。やはり、一生勉強ですね。ちなみに男の子のプリキュアが登場した「HUGっと!プリキュア」は子育てをテーマにしているとのこと。見てみます。
*画像はデコってプリキュアからです。