コロナウイル感染症とバンクシーから見えてくるもの。
- 公開日
- 2020/12/12
- 更新日
- 2020/12/12
お知らせ
コロナウイルス感染症に関しては、3月頃よりほぼ毎日報道されています。例えば本日であれば『新型コロナ 高齢者感染「家庭内」と「施設内」で8割近くに』『新型コロナ 世界の感染者6987万人 死者158万人』(NHK)。常に不安がつきまといます。しかし、一方学校ではと言うと「合唱クラスター」などが報道されてはいますが、レッドステージにはなったものの、特に大きな変化は見られません。10月19日より大阪で『バンクシー展』が開催されています。副題は〜天才か反逆者か〜。バンクシーと言えば、イギリスを拠点に活動する匿名の芸術家で、世界中のストリート、壁、橋などを舞台に神出鬼没に活動しており、社会問題に根ざした批評的な作品を手がけるアーティストとして評価されている他、テーマパーク、宿泊施設、映画の制作など、その活動は多岐にわたることでも有名です。本校でも道徳で彼の作品を取り上げられている先生もいます。そこで、バンクシーはコロナウイルス感染症に何かメッセージを出しているのかなと調べてみたところ、ありました(直近では電車内の動画もあるようですが)。『THE ART OF BANKSY』(HP)によると『バンクシー 新型コロナと闘う英病院の看護師や医療従事者を称え、最新作を寄付!』とあり『2020年5月6日、英南部の街サウサンプトンにあるサウサンプトン総合病院で、Banksy(バンクシー)の最新作が登場!バンクシーの今作では、スーパーヒーロになったナースの人形で遊ぶ少年の姿が描かれている。作品に込められたメッセージとは?バンクシーはこの作品と一緒に、この病院で働く人たちのためにメモを残している。そのメモにはこう書いている。“Thanks for all you’re doing. I hope this brightens the place up a bit, even if it’s only black and white.”日本語にすると、こんな感じだろうか。皆さんがして下さるすべてのことに感謝します。白黒の作品ですが、「少しでもこの場所が明るくなればなあ」と願っています。サウサンプトン総合病院の代表「ポーラ・ヘッド氏」はバンクシーの作品に対してこう語っている。“当病院でも、コロナウイルスによって大切な医療スタッフを亡くす悲しい出来事がありましたが、この作品は病院で働くスタッフの士気を高めてくれるでしょう。この作品は病院のみんなにとって大切なものになり、みんなが忙しい毎日の中で、少し立ち止まって考え、この作品に感謝する貴重な時間を得られると思います”』と。大阪でも「コロナ重症センター」「自衛隊に災害要請」など報道され、本当に先行きが見えない中で、何が正解か本当に誰にもわからない状況ですが、まさしく、歴史に残る、世界規模で起こっているこの時代の一日一日の中で、一人ひとりが「何を考え」「アンテナを張り巡らし」「どの情報を信じ」「どう行動するのか」が問われているのだと思います。そうして「個人として決断していく事」が今後、大きな力になっていき、人々へ希望を届ける事の出来る存在になっていくのだと思います。
*画像は左より「花束を投げる男:flower bomber」2003年。「赤い風船に手を伸ばす少女:Girl with Balloon」2006年(THIS IS MEDIA HPより)。右が今回の作品「Game Changer:ゲームチェンジャー」(THE ART OF BANKSY HPより)。