地域防災訓練
- 公開日
- 2025/11/28
- 更新日
- 2025/11/28
日々のできごと
石橋中学校にて、地域防災の訓練があり、5年生が参加しました。
中学2年生と小学5年生、それからみつはこども園の年長さんたち、それから地域のみなさまが集まっての訓練で、市役所の防災課や消防署の方々にも来ていただいて、毎年かなり大規模に行います。
まずは体育館に集まって「釜石の奇跡」と呼ばれる、東日本大震災のエピソードの動画を見ました。ある中学生が自分の判断で避難を呼びかけ、それを見た人々が助け合いながら次々と高台に避難し、たくさんの人々が難を逃れたという有名な話。「自助」「共助」「公助」と呼ばれるうちの「自助」と「共助」が、突然の災害の中で、中学生の判断をきっかけに非常に有効に機能した好事例です。防災訓練を地域を挙げて行うことの目的は、この「自助」と「共助」の意識を高めることで、今日の防災訓練の入り口として、とても参考になりました。
今日はそのあと、5つのブースに分かれて訓練をしました。
体育館の中では、「避難所での生活や防災グッズについて」「心肺蘇生法(AEDや胸骨圧迫)について」「身近なもので担架を作る」という3つのブースが、それから屋外では「煙中体験」「消火器の使い方」の2つのブースがありました。
中でも消火器の使い方は、実際に炎が上がる機器を使っての訓練で、初めて見たのでびっくりしました。
最後に、地域の方が非常食のごはんを使って、「防災カレー」をふるまってくださいました。これは「ローリングストック法」と呼ばれる、非常食を無駄にせずに入れ替えていくという意味があります。(備蓄倉庫にある非常食は「ごはん」だけとのことですので、ほんとの災害のときにはこのような美味しいカレーが用意されるわけではありません)
という感じで、子どもたちにとって非常に良い経験になりました。
さて、集合して帰るよ~というときに、中庭の池の周りに男子が何人も集まって、「落ちそう!」とか「あぶない!」とか「うわ!ぎりぎりセーフ!」とか言っていました。地震や火事に備える以前に、この寒い時期に池に落ちる、そしてそれを救助する、という状況が発生しそうでひやひやしました(もちろん注意しています)。
校長 柏