叱る時こそ伸ばすチャンス その1
- 公開日
- 2020/10/09
- 更新日
- 2020/10/09
日々のできごと
【優先順位の習慣を…】
台風14号は、少しずつ右にそれてきてはいるものの、明日の朝は強い風がふきそうな予報です。
今日は、特筆したい事柄が無いので、私が日頃考える子育て論を少し書きます。できれば、「その10」くらいまで書きたいと思っています。その日に書きたいものが無い日だけなので、「その2」がいつになるかは分かりませんので悪しからず…。
私は、「4つのCH」が持論です。「ピンチの時こそ、チャンスと捉え、チャレンジをして、チェンジをめざす!!」子どもたちを叱らなければならないような場面で、成長につなげるようにしていくのが大人の務めだと思っているのです。学校でも家庭でも同じです。「だから、あなたはダメなのよ。」と人格全体を叱ったり、「前もこんなことがあったわね。」と過去のことを持ち出して叱ったりすることはよくないと思っています。大人でもこんなふうに言われると嫌なものです。日頃の生活の中で、叱ったり、ほめたりすることについて、一緒に考えられたらと思っています。
ある小学校1年生の遠足で、遊園地に行って、「何でもすきな乗り物に乗っていい。」と自由行動にしたところ、解散場所から動こうとしない児童がいて、先生を驚かせたそうです。その子たちは、遊びたくなかったわけではなくて、ただ、何から遊べばいいか指示がなかったために、どう行動したらいいかわからなかったというのです。
日頃、細かいことまで、子どもの行動に注意や指示を与えすぎてはいないでしょうか。子どものすることは危なっかしいので、つい、「こうした方がいい。」と言いたくもなるでしょう。でも、そうした指示を与えすぎることで、子どもの自主性が伸びる芽を摘んでしまう恐れもあるのです。問題にぶつかり、自分なりに考えて行動するという体験を重ねるうちに、自主性や判断力が育ってきます。子どもに考えさせる前に、判断や結論が大人から与えられれば、それ以上、考えようとはしなくなります。指示に従う習慣がついてしまうと、冒頭の小学生のように自分で判断できずに途方に暮れてしまうようになるのです。
「宿題をしてから遊びなさい。」というよく聞かれる言葉があります。ですが、少し考えものかもしれません。大人の判断の強制になるからです。子ども自身に考える機会をできるだけ与えるようにすることが大切で、「その日、何から先にする、優先順位を子どもに決めさせる」ようにできないでしょうか。宿題が先か、遊びが先か、様々な行動の計画を子どもに立てさせるのです。
とは言え、当然、大人のチェックは必要です。失敗しても、危険がないことについては、できるだけ口をはさみません。自分で選択して、失敗をしたら、その体験から、また考えることで、その先の子どもの「伸び」につながるからです。