叱る時こそ伸ばすチャンス その17
- 公開日
- 2024/03/04
- 更新日
- 2024/03/04
日々のできごと
【小さな危険が有用な経験…】
今日は、来客や出張があって、授業を取材することができなかったので、久しぶりにこのシリーズを書きます。今日は、最終の委員会活動がありました。6年生の皆さんは、これまでの奉仕活動、本当にありがとうございました。5年生は、来年度につないでいってくださいね。今の4年生に委員会活動のことを教えてあげてください。
6年生は、公園の清掃活動や募金活動で校外に出ています。クラスごとの取り組みですが、卒業前の奉仕活動で、大変素晴らしい取り組みだと思います。6年生のみなさん、ありがとう。
年々、子どもの道具の使い方が下手になってきていると言われます。特にナイフや彫刻刀などの刃物や火の扱い方が顕著です。水道の蛇口など物を回す作業も減ってきています。ドライバーなども、子どもが使うことはほとんど無いと思われます。指先の作業が減ってきているので、指先が不器用になっても仕方ありません。
学校では彫刻刀を使ったり、包丁を使ったりしますが、ご家庭で、どの程度の刃物の経験をして入学してくるのでしょうか。その昔は、遊びの中で、ナイフで鉛筆を削ったり、竹や枝を削ったりしていたと聞きます。木登りなどの遊びも親の目から見ると、危険極まりないのですが、子どもにとっては、大きな学びの経験につながる遊びだったのかもしれません。
いたずらに危険にさらす必要はありませんが、子どもが親の手を離れ、ある程度の危険を体験しながら、それを乗り越えることで育っていく面も大切なことと思われます。先日、講師でお呼びした大学の先生が、「ジャングルジムで鬼ごっこをさせると色々な運動能力が高まります。」と言われました。確かに逆さ感覚を含めて、そうなのだと思いますが、怖くてそんなことはさせられません。でも、ジャングルジムで活発に遊んでいる子たちは、遊びの中で様々な力がついているのだと思います。怪我を恐れる大人と違い、怪我を恐れない遊びの中で成長する部分もあるのだろうと思います。
一人あるいは友だちとどこかへ行くこともさせてもいい時期が来ると思います。一人でおばあちゃんちまで行くとか、友だちと動物園まで行くとかです。「向こうに着いたら必ず連絡する。」というような約束事を作る必要はあると思いますが、できるだけ多くの体験をさせて、適応力を身につけさせることも大切なことだと思います。
一度、ご家庭で、ナイフで鉛筆を削ったり、マッチで火をつけたりされてみてはいかがでしょうか。