-
思いよ、届け!
- 公開日
- 2024/04/30
- 更新日
- 2024/04/30
日々のできごと
本日の児童集会で、6年生担任の先生から、昨年度5年生で取り組んだ「スマイルマーケット」(2024年2月28日の記事をご参照ください)の収益を、能登半島地震で大変な被害に遭った石川県志賀町立富来(とぎ)小学校にお届けしたときの報告がありました。
富来小学校は地震当日、震度7の激震に見舞われ、校舎は今でも使えない状況だとのこと。70人ほどの子どもたちは、今は近くの中学校の校舎を借りて授業をしているそうです。恐らく、先生方が12月のうちに用意していた「あけましておめでとう」という掲示が、立ち入り禁止になっている校舎にそのまま残っている……という話が印象的でした。時はその流れを止めてしまっているように見えますが、人々の生活は歩みを止めるわけにはいきません。お渡しする寄付金が、少しでも富来小学校をはじめとする被災地の方々の、前に向かって進む力になれたらと心から思います。
写真は、児童集会の様子、そして寄付金を池田名物チキンラーメンと共にお渡ししている様子です。
私たちの思いがどうか届きますように。
校長 柏 -
吹奏楽部 箕面ブラスフェスティバル(その1)
- 公開日
- 2024/04/28
- 更新日
- 2024/04/28
日々のできごと
本校の吹奏楽クラブは、昨年度「全日本小学生バンドフェスティバル」に初出場、見事銀賞を受賞している名門なのですが、本日、箕面市ブラスフェスティバルにゲスト参加しました。新しくできたばかりの箕面船場阪大前駅にある、これもまたできたばかりの箕面市立文化芸術劇場。
紹介で、昨年度全国大会で銀賞云々……とアナウンスされると、私の周りの人たちも、それはすごいねと少しどよめいたのですが、いざ演奏が始まると、小学生とは思えない安定した演奏に、みなさん驚かれているのが伝わってきました。
本日の曲目は「学園天国」「斑鳩の空」「さくらんぼ」でした。
私も初めてこの子たちの演奏を聴いたのですが(教頭時代は、例えばこの3月の「子どものフェスティバル」も学校の留守番でしたので)、これはもう圧倒されました。強弱のバランスの取れた音の迫力、正確なリズム感、何より小学生らしく元気な声や動作でお客さんを楽しませることなど、見事なパフォーマンス力でした。特に「斑鳩の空」のラストは、静寂さえも演奏のうち、という、観客さえもその緊張感の中に巻き込んでしまう圧巻の演奏でした。(和風の衣装も手作りで揃えたものだとか。これがまた素敵です。)
写真の掲載枚数の都合で、その2に続きます。
-
吹奏楽部 箕面ブラスフェスティバル(その2)
- 公開日
- 2024/04/28
- 更新日
- 2024/04/28
日々のできごと
面白かったのが、楽屋やリハーサル室では、人との距離が近く、子どもたち同士で常にじゃれ合っている、いつもの石小っ子たちだったのですが、いざステージに上がると、小学生とは思えないクオリティの高い演奏をして、また楽屋に戻ると、魔法が解けたように、いつもの石小っ子たちに戻っている、という……。それもまたすごい!と思いました。
保護者の皆さまもたくさん足を運んでくださりありがとうございました。今年の全国大会は会場が札幌らしいので、ぜひみんなで札幌へ行きましょう。
校長 柏
-
初めての参観日
- 公開日
- 2024/04/26
- 更新日
- 2024/04/27
日々のできごと
今日は授業参観、PTA総会、それから学級懇談会がありました。
登校の時から張り切っている子がたくさんいて、「今日は参観日だよ」「楽しみ!」という声が何人からも聞こえました。
参観で、私は全クラスを回りましたが、子どもたちはしっかり手を上げて発表したり、意見を言い合ったりしていました。聞くところによると、子どもたちの反応に担任が感極まって感涙し、保護者の方まで・・・というクラスがあったとか。
実は、私がとても嬉しかったのは、保護者のみなさまの参観しているようすです。私語もほとんどなく、授業の様子をきちんと見て下さっている方が大変多かったことです。これが本校の授業参観の「当たり前」であれば、これは本当にすごいことだと思いました。(他市から転任してきた先生と、これはすごいねと顔を見合わせました)
PTA総会でもお話しましたが、子どもの本質はいつの時代も変わりません。新しいことを知りたい。成長したい。人とつながりたい。認めてもらいたい。そして何より愛されたい。
そういう普遍的なものを大切にしながら、学校と地域と保護者のみなさまとで、共に協力していければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
校長 柏 -
全国体力・運動能力調査・大阪府スポーツテスト
- 公開日
- 2024/04/25
- 更新日
- 2024/04/26
日々のできごと
先日、学力調査について全国版と大阪府版があると書きましたが、実は体力調査も、全国版と大阪府版があります。全国版の対象は5年生、大阪府版の対象は3・4年生です。大阪府版は昨年度から始まりました。
各学年がそれぞれ準備をしていたのでは大変なので、例えば50メートル走のコースやソフトボール投げの計測線などは担当の先生方で協力して準備し、一気に計測する感じです。
今日は、朝から運動場はソフトボール投げ一色という感じでした。
ボールを投げることに慣れていない子たちは、体をひねらず体を正面に向けたまま、腕だけで投げようとします。野球やソフトボール経験のある子は、半径1メートルの円を目一杯使って、体をひねりながら、指を離すタイミングも考えて全身で投げます。慣れていない子も、ちょっとしたコツをアドバイスするだけで一気に飛距離が伸びることもあります。まあ、どの分野でも、体の動きをきちんとイメージすることは大事なことです。
と書いているところで、運動場から声が上がりました。授業の終わりに、野球部出身の先生が投げるというのです。腕をぐるんと回して、ひと呼吸おいて、エイヤーっとばかりに投げました。晴れた空に描く放物線。子どもたちの歓声。
その先生が職員室に戻って来たときに、どのくらい飛んだのと聞くと「60メートルくらいですかね。急に投げたから肩が痛いです。」と言いつつ、ちょっと誇らしげでした。良いお手本になったかな。
そのほか、今日は6年生の調理実習にもお邪魔しました。五平餅、美味しかったです。
さて、明日は参観日です。各学年、図工や習字の作品を仕上げ、教室を飾っています。始業式からの短い期間で、なかなかの力作揃いです。その辺りもお楽しみに、明日の参観、懇談、PTA総会に足をお運びください。
校長 柏 -
24年前の「さわる絵本」
- 公開日
- 2024/04/24
- 更新日
- 2024/04/24
日々のできごと
図書館にてすごい物を見つけました。
目の不自由な方のための手作りの「さわる絵本」。果物や野菜の形がフェルトなどで作ってあり、点字のシールが貼ってあります。ところどころ色も変色していますが、大事にされてきたことがわかります。
私は一気にタイムスリップしたような気になりました。と言うのも、これは2000年度に、私が担任した4年生で取り組んだものだったからです。あの頃4年生の国語の教科書に点字を発明したルイ・ブライユについて書かれた読み物が載っていて、そこから点字などの学習を進めたのです。実に24年前。総合的な学習の時間が始まる前のことです。
そんな古いものが保存されていただけでなく、今でも展示されているということに大変驚き、また嬉しく思いました。せっかくなので、制作当時の写真と並べてみました。(当時の写真がさっと見つかるのもすごいことかもしれませんが)
校長 柏 -
児童集会にて国際理解学習
- 公開日
- 2024/04/23
- 更新日
- 2024/04/23
日々のできごと
校長の私は、2011年4月から2014年3月までの3年間、ブラジルのマナウス日本人学校に文部科学省から派遣されていました。帰国してちょうど10年になりますが、教頭になってからも、できる限りたくさんのクラスで、ブラジルでの経験をもとに国際理解学習の授業を行ってきました。
この春から校長という立場になりましたので、せっかくですから、クラスを回るだけでなく、児童集会も使ってお話ができたらと思っています。というわけで今日はその第1回目。
私の派遣されていたマナウスという街は、南緯3度という、ほぼ赤道直下と言っていい街です。もちろん1年中夏(雨季と乾季が半年ずつあります)。アマゾンのジャングルの中にある200万人都市(実はけっこう都会)で、パナソニックやソニー、ホンダ、ヤマハ、そしてその関連企業など30社以上が進出しており、日本人学校には、その駐在員の子どもたちと日系ブラジル人の子どもたちが通っています。
今日は、アマゾンの動物たちの紹介をしました。ピラニアにコンゴウインコ、ナマケモノ、アマゾン川イルカなどなど、プロジェクターで写真を見せるたびに子どもたちは大喜び。「ピラニアの標本があるから、見たい人は校長室に来てください」と言ったら、休み時間のたびに子どもたちが次から次へとやってきました。
ブラジルで私は3年間、「外国人」として過ごしました。それはほんとうに大きな経験だったと思っています。言葉の壁、文化の壁、習慣の壁、価値観の壁……。外国で暮らすということは、旅行とは違って本当に大変です。
特にブラジルは、日系移民の国でもあります。6年生の社会科の教科書の最後に日系移民の話が少し出てくるのですが、6年生になると、単に「こんな動物がいるよ」では終わらない、かなりレベルの高い学習につなげることができます。
外国の人と関わるのが当たり前、外国に行くのも当たり前という今の時代の子どもたちに、今後、私なりにいろいろな形で私の思いを伝えられたらと思っています。
校長 柏 -
初めての給食
- 公開日
- 2024/04/23
- 更新日
- 2024/04/23
日々のできごと
いよいよ本日より1年生の給食がスタート。
担任だけでなく、1年生に関わる先生方総出で4時間目から給食の準備に入りました。6年生も応援にかけつけ、当番の子に丁寧に教えるなど、万全の体制で最初の給食に臨みました。
まあでも、1年生の子達は、つい最近まで「年長さん」として、幼稚園や保育所、子ども園などでお手本の役目を果たしていたわけで、しっかり手順やルールさえ分かれば、あっという間にいろんなことを自分たちできちんとできるようになります。大丈夫です。
今日のメニューはハンバーグにチーズタルト。大人気メニューからのスタートですね。いただきますをするやいなや、待ってましたとばかりに、大きな口を開けてチーズタルトを頬張る子もいました。(どういう順番で食べたらいいかなどは、また少しずつ。)
しっかり食べて、大きくなあれ。
あと、学校滞在時間が急に伸びるので頑張ろうねという感じです。
校長 柏 -
日々修行 日々高めあい
- 公開日
- 2024/04/22
- 更新日
- 2024/04/22
日々のできごと
つくづく、教師という仕事は日々修行、日々高めあいだと思います。
4月の教頭先生の業務は多忙をきわめ、息つくひまもないくらいと言っても過言ではありません。私も5年間教頭をしましたので、その大変さはよく知っているつもりです。
ところが、給食前に「今日は3時間授業をしましたよ」と本校の教頭先生。今日だけでなく、今年度が始まってからすでに何時間も授業に回っています。先生がお休みした時のヘルプで教頭先生が授業に行くことはよくありますが、そのパターンではなく、先生方に「この教材は、こんなふうに授業したらいいよ」という提案、つまりお手本としていくつものクラスで授業をして回っているのです。
子どもたちにどう教えたらいいか、どんな学びの場を教室で展開したら子どもたちの成長につながるのかを、先生方は日々真剣に考えています。小学校の学習は、大人からすれば簡単な内容かもしれませんが、それだからこそ工夫が必要です。授業中に発する子どもたちの小さな声を聞き逃さず、また、ちょっとした一言で子どもたちのやる気を引き出し、より深い学びにつなげていく。言うのは簡単ですが、それがなかなか難しい。だからこそ、他の人の授業を見て、あるいは自分の授業を見てもらって、意見を交わし合うことは、若い先生方だけでなく、ベテランになっても変わらず大切なことです。
授業をしたら、子どもたちともつながれますからね、と教頭先生。確かに、教頭としての通常業務も大事ですが、教師の本分として。
さて、下の写真は2年生、5年生の音楽ようす。ちょうどPTAコーラスが練習をされていたので、そちらにも少しお邪魔しました。昔お世話になった元校長先生がいきいきと指導されていました。
校長 柏
-
給食が始まる前に
- 公開日
- 2024/04/19
- 更新日
- 2024/04/19
日々のできごと
1年生は来週23日から給食が始まります。それに先んじて、ほそごう学園から栄養教諭をお招きして、給食の授業を行いました。
給食センターは、市内東山にあります。池田市の給食はセンター方式のため、そこで調理されたものが、トラックで各校に運ばれて、子どもたちのもとに届きます。
早朝から材料が運び込まれ、調理員の方が時間に間に合うように、大量の食材を手際よく調理していきます。かき混ぜるのは、大きなしゃもじの形をした「スパテラ」という道具。鍋も直径2mくらいある巨大なものです。
※ちなみに、「スパテラ」の語源は、英語の「spatula (スパチュラ:ヘラの意味)」とのことでした
栄養教諭は、季節にあったさまざまな食材を使って、栄養のバランスの良い給食のメニューを考えます。実に、ありがたいことです。
「ありがとう」という言葉の反対は、「当たり前」だと言います。給食がどのようにして、どのような願いで作られているかを知ると、当たり前ではない、ありがとうという気持ちが湧いてきますね。給食が始まる前の1年生も、この給食の学習をしたことで、好き嫌いなくしっかり食べてくれるようになればと思います。
校長 柏