研究授業 4年国語「友情のかべ新聞」 それから5年生 幼稚園との交流
- 公開日
- 2025/10/30
- 更新日
- 2025/10/30
情報の時間
                            
                        
                            
                        
                            
                        
本日は4年生国語の研究授業。『友情のかべ新聞』という、昨年度初めて教科書に掲載されたばかりの新しい教材です。
東君と西君は、あらゆる面で好みも意見も合わず、ケンカばかりしています。この2人が結末には仲良くなるのですが、いったい2人の間に何があったのかを、いわば推理小説的に、ちりばめられた伏線を次々に回収しながら真相に迫っていきます。
今日は、かべ新聞づくりを通して、2人にどんな変化があったのかを考える、という授業でした。どの場面で2人の関係が回復したのかを尋ねると、木曜日説と火曜日説が出ました。一般的には木曜日説が分かりやすい解釈ではありますが、火曜日説もなかなか捨てがたい。そもそも、お互いに叙述をもとに意見を言っていましたので、その意見の対立さえもとても意味のあることで、なかなか面白い展開だなあと思いました。
さて、本日の研究授業の講師は、桃山学院大学の二瓶弘之教授です。長らく東京の筑波大付属小に勤められていた、国語教育を牽引してきた方です。昨年度はごんぎつねの授業をもとに物語を読むということについてお話を伺いましたが、今回はこの『友情の~』に加え、2年生教材の『お手紙』を使って学びを深めました。
物語文の学習は、1回読んだだけでは読めていない言葉があるから、言葉の裏側の隠された意味について、言葉と言葉のつながりについて、一人ではなく、仲間と読んでいくことが大切であること、「出会いの感想」から、読みを深めたあとの「確かな感想」につなげていく中で、子どもたちは作品から人生を学んでいく、そういう授業づくりをしなければならないということなどなど、改めて多くのことを学ばされました。
『お手紙』は2年生教材ではありますが、読みを深めていくと、大人もうならされる表現がちりばめられています。今日学んだことをもとに、6年生ぐらいでもう一度子どもたちと読み返してみたら面白いだろうなと思いました。
話は変わって、3枚目の写真は、石橋文化幼稚園と5年生の交流のようす。クイズなどを楽しんだあと、一緒に給食をいただきました。
余談ですが、石橋文化幼稚園の職員の方に私の昔の教え子(担任ではなく隣のクラスでしたが)がいて、個人的にはうれしい再会となりました。成長はやはり喜びです。
校長 柏