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4年国語「ごんぎつね」 それから吹奏楽部 横断幕感謝

公開日
2025/10/01
更新日
2025/10/01

情報の時間

  「体育館の裏に彼岸花が咲いていますよ」

 とA先生が教えてくれたので見に行くと、防災倉庫の裏に真っ赤な彼岸花がたくさん。

 彼岸花と言えば『ごんぎつね』。『ごんぎつね』といえば彼岸花。ということで4年生の教室を見に行くと、ちょうど『ごんぎつね』のクライマックスの場面の授業をしていました。


 4年生の読み物教材の定番中の定番。日本国民の共通の物語ともいえるこの作品は、なんと新見南吉の18歳の時の作品(29歳で早逝されています)。19歳で代用教員をしているときに、この物語を子どもたちに読み聞かせをしていたという話が残っています。

 孤独で、人里に降りてはかなりひどいいたずらを繰り返していた小ぎつね(子ぎつねではありません)のごん。母が亡くなって孤独になってしまった兵十。ごんはそんな兵十の境遇に自分を重ね、これまでのことを反省して兵十に栗などを届けるようになります。しかし兵十からすれば、単なるいたずらぎつね。最後にごんの姿を見たのは、せっかく捕まえたうなぎを逃がされたときで、ごんの思いなんて知る由もありません。そのディスコミュニケーションがやがてラストの悲劇につながります。

「青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。」

という、余韻のある描写で物語は終わります。もう取り返しがつかないという後悔、でも……。(ごんが死んだかどうか、の議論はやはり無意味だと思います。願望はさておき。)


 大人になって読むと、また深みを感じるこの物語。これを18歳で書いたという新見南吉の才能にも驚かずにはいられません。(『手ぶくろをかいに』も20歳の時の作品だそうです)

 子どもたちは、最も心に残った「クライマックス」の部分はどこかを意見交流しながら、次回はベン図を使ってごんと兵十の心情のことを考えようというところで授業は終わりました。兵十が火なわじゅうを手にするあたりに線を引いている子がたくさんいました。

 4年生の国語の教科書をお持ちの方は、ぜひ再読してみてください(連日同じようなことを書いていますね)。


 さて、PTAから寄贈された、吹奏楽部全国大会出場を祝う横断幕を校舎に飾る前に、吹奏楽部員で記念写真を撮りました。(下の写真は、並ぶ前のわちゃわちゃしたところ。実に石小っ子らしいなあと思い撮りました。)PTAのみなさま、どうもありがとうございました。

 若樹会から呼びかけられているクラウドファウンディングもかなりの金額が集まっています(このホームーページの若樹会のページをご参照ください)。たくさんの方々に支えられて、子どもたちは全国大会でのさらなる活躍を目指して頑張っています。10月5日(日)には、壮行演奏会が控えています。これからもご支援をよろしくお願いいたします。


 校長 柏