教師生活の駆け出しの６年間を過ごしたこの学校に今春着任いたしましたので、やっと季節がひと回りしようとしているところです。改めて、毎年人が入れ替わっても、保護者のみなさまや地域のみなさまのご協力のおかげで、大切にしているものはずっと変わらない、そういう意味で石橋小学校はいい学校だなあと感じた１年でした。

　春の総会では、「子どもの本質はいつになっても変わらない」というお話をしました。新しいことを知りたい、仲間とつながりたい、楽しいことがしたい、そして何より自分という存在を認めてもらいたい、言い換えると愛されたい。

　私が常に思っているのは、学校を、子どもたちが子ども時代を満喫できる場所にしたいということです。学びにおいても、体験においても、遊びにおいても。それは時には困難を伴いますし、思うようにならないことはたくさんあります。先生に叱られたり、友達と喧嘩をしたりということもあります。例えば最近あったドッジボール大会ですが、低中高それぞれ１クラスずつが優勝しましたが、それ以外のクラスは負けて悔しい思いをしています。勝ってうれしいということだけでなく、負けて悔しい、次こそは…と思う経験を我々はあえてさせているわけです。そしてそこにこそ成長があると信じています。

　いつも言うことですが、保護者のみなさまも、我々教職員も願いは同じ「子どもたちの心身ともに健やかな成長」です。PTAというのペアレントとティーチャーのアソシエーションですから、その名の通り、保護者と教職員が同じ願いを携えながら、活動を進めていく団体です。確かにPTA活動に対する様々な意見がネットやマスコミ報道を見れば散見されますが、本来の目的を忘れずに、「できる範囲で」「できることをする」ということを大切に運営を進めていただければと思います。

　最後になりますが、本年度のPTA活動にご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。