研究授業 3年算数「かけ算のひっ算」 5年国語「たずねびと」
- 公開日
- 2025/09/26
- 更新日
- 2025/10/02
情報の時間
大きな行事のちょうど合間のこの時期は研究授業が続きます。
今日は3年生と5年生の研究授業でした。2人とも今年教員1年目のフレッシュな先生たちです。
3年生は、1個□円のあめを3個買うと代金はいくらか?という問題から□×3という式を立て、さらにこの□に九九より大きな数が入るとどうなるかということを考えました。
20円のアメなら……ということで、20円のアメ3つ分の式の解き方についてタブレットも活用しながら、子どもたちはアイデアを出し合いました。
ひたすら足し算を使う子もいれば、10円玉が2で、それが3つ分だから……と考えている子もいます。小学校の算数は「1あたり量×いくつ分=全体の量」が基本で、2年生以降すべての学年で学ぶことの基礎になりますが、そういう土台の部分がこうして作られていくのだなあと感じさせられる授業でした。
5年生は『たずねびと』という広島を舞台にした平和教材。主人公は現代の女の子。駅の構内で名前がたくさん書いてある「不思議なポスター」を見つけることから物語が始まります。それは「原爆供養塔納骨名簿」なのですが、その名前の中に自分と同じ名前を見つけます。そして過去の悲劇と現代を生きるこの少女がつながっていくという物語です。
今日はクライマックスの場面、原爆供養塔の前で出会ったおばあさんとの会話から読み取れることを考えていきました。ラストで主人公がなぜ自分と同じ名前を指でなぞったのか、子どもたちはしっかりと作品のテーマを読み取ることができていたと思いました。
この授業をしたO先生、なんと教材研究のために夏休みに広島まで足を運んだとのこと。お金も時間もかかることですが、その経験は教師としての大きな財産となります。本当にすばらしいことだと思いました。一方、5年生は8か月後に修学旅行で広島に出かけます。今回の学びは、今年の6年生がそうであったように、確実に平和公園での学びにつながっていくことでしょう。
子どもたちも日々成長。先生方も日々成長です。
校長 柏