研究授業 5年国語「たずねびと」 それから運動会の練習スタート
- 公開日
- 2025/09/30
- 更新日
- 2025/10/01
情報の時間
研究授業が続いています。
今日は5年生の国語「たずねびと」の授業。もちろん先日とは別のクラスの授業です。
今日は、主人公が広島の平和公園で巡ったルートをたどりながら、それぞれの場所で何に気づき、どんな思いを抱いたのかを考える授業でした。
主人公はたまたま見つけたポスターに自分と同じ名前を見つけ、それが「原爆供養塔納骨名簿」であることを知ります。それまで広島のことを「隣の県の県庁所在地。世界で初めて原子爆弾が落とされたところーー」としか考えたことのなかった主人公は、次のお休みに、兄と広島に出かけます。
原爆ドームにたどり着いたときに「秋の空は高く青くすんで、ゆったりと流れる川にも空の色が映っていた。」という描写があることから、広島について、原爆について主人公はまだよく分かっていなかったことが分かります。それから、平和祈念資料館、追悼平和祈念館を経ていよいよ原爆供養塔にたどり着き、そこで「たいていこの供養塔の近くにおられる被爆者のおばあさん」と出会います。この過程で少しずつ原爆の被害への理解、その悲しみへ寄り添う気持ちが主人公の心に芽生え、それが少しずつ大きくなっていき、おばあさんとの出会いで、原爆が単なる過去の悲劇ではないという現実が主人公の心に迫ります。
「どうか、この子のことをーーアヤちゃんのことをずっと忘れんでおってね。」
このおばあさんの言葉を受け、主人公は「私たちが忘れずにいること」がどれほど大切かということに思いを至らせます。メモに書いた、自分と同じ少女の名前をなぞりながら。
(5年生国語〔光村図書〕の教科書が手元にある方は、ぜひ読んでみてください。名作です。)
改めて、広島に修学旅行に出かける石小の子どもたちにとって、とても大切な物語。今日は平和公園を巡って、クライマックスの原爆供養塔でのおばあさんとのやり取りを深めるところで授業が終わりました。子どもたち自身も、主人公の道のりをたどりながら、原爆が「過去のできごと」ではないということ、14万人の被爆者一人ひとりに人生があったのだということが、主人公の心の動きに合わせて、子どもたちの心に届いていたら……と思います。
さて、昨日から運動会の練習期間がスタートしました。4年生は、「南中ソーラン」をどのような気持ちで踊ったらいいか、多目的室でお手本動画を見て意見交流をするところからスタートしました。6年生の組体操は、市の出している安全基準に従って、かつてのような大技ではないけれど、安全で、かつ見栄えのする技に取り組んでいます。3年生、1年生の練習も見ましたが、今どきのダンスの指導は、動画をプロジェクターに大映しにしながら進めていきます。みんな楽しそうに踊っていました。練習のようすを見ていると、ずいぶん涼しくなってよかったなあと思います。
それから、2枚目の写真の左上は、本日の児童集会。けん玉の大会で銅メダルを取った子の表彰と、技の披露を行いました。いとも簡単そうに、とても難しい技を見せてくれました。いろいろな分野で頑張っている子がいて、すごいことだと思います。
3枚目の写真真ん中の段は、PTA寄贈の吹奏楽部全国大会出場を祝う横断幕。とても立派なものができました。そしてその右側は、運動会に向けて作った、教職員用のお揃いポロシャツのデザインです(希望者のみ購入)。前から欲しいと思っていた「イシバッシー」のデザインです。嬉しくて、私は2枚買いました。
校長 柏