緑色なのになんで青虫?
- 公開日
- 2019/10/11
- 更新日
- 2019/10/11
はたしょう日誌
台風がやってきそうですが、秦小生は昨日元気に学びに遊びに取り組みました・・・5年生のクラスでは、特別活動の学級会で「クラスのオリジナルキャラクターを作ろう」という話し合いをやって、イラストで描かれた数点から、どれが一番クラスにふさわしいか討論していました。これまた5年生は体育で跳び箱に挑戦・・・しっかりしたフォームで跳び箱を跳んでいました・・・なかなか頑張ってるなと思いながら、体育を見ていると外で下校の1年生がワーワーキャーキャーしています。どうしたのかなと見に行ってみると「先生!芋虫がいっぱい!!」「見て見て!!こんないっぱい」確かに体育館の周りの植え込みに大量の虫が・・・「びっくりだね。でも、これは芋虫じゃなくて青虫っていうんだよ」「でも、先生、この虫、緑色やん。緑虫ちゃうの?」・・・そうですね、確かに緑色です。この疑問にみなさんはどう答えますか? 実は、古来から日本語では色を表す言葉は4つでした・・・赤、白、黒、そして青です・・・この4つで古代の人々はこの世界の色を認識していました・・・この青という色は、青も緑も両方の色を指していました・・・だから、緑色の虫も青虫といったのです・・・それが時代を経るうちに日本語でもさまざまな色の表現が生まれてきました・・・緑色、黄色、橙色などです・・・青と緑が分けて表現するようになってのは平安時代の終わりごろという説があります。この4つの色が日本語の古来の基幹の言葉であったことは、色を表す形容詞がこの4つであることでもよくわかります。すなわち、赤い、白い、黒い、青いです。緑いとはいいませんね・・ですから、信号の色も緑色ですが青信号といいますよね・・・この信号が登場した最初は緑信号といったそうです・・・しかし、当時の新聞が青信号を表記し、一般にも青信号という表現が広まっていきました・・・1年生の子どもたちの疑問から国語の勉強ができますね・・・疑問こそ勉強の最大のエンジンです・・・