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校舎と虹2

石 小 日 記

子どもたちの日々のようすをお伝えしています

  • 研究授業 2年 3年 国語

    公開日
    2025/06/06
    更新日
    2025/06/06

    情報の時間

     今年度本校には教員になって1年目の先生方が3人います。

     1年目の先生方は、年間3回、研究授業を行い、先輩方にさまざまなアドバイスをもらうことになっています。そういう授業研究を重ねていく中で、教師にとって大切な「授業力」を身につけていきます。


     というわけで、3人のうち、2年生と3年生の先生が、本日国語で研究授業を行いました。


     まずは3年生。『まいごのかぎ』という物語文です。物語文と言っても典型的なファンタジーものなので、子どもたちは楽しく読み進めることができていました。主人公りいこの心の変化を本文中の表現から読み取り、イラストなども使いながら考えを深めました。心が解放される、自由になるということの大切さを、りいこの変容から、子どもたちなりに理解できたと思います。


     それから2年生。こちらは王道の『スイミー』。比喩表現が続く海の中の描写を読み進めながら、不安感でいっぱいだったスイミーの心が開かれていく様子を読み取っていきました。

    「見たこともない魚たち。見えない糸でひっぱられている」

    のところで、前のめりになって動作化している子がいて、こちらも楽しい読みができたなあと思いました。


     授業が終わると、教育委員会から来られた先生方や本校の先生方から意見をもらったり、アドバイスをもらったりする会を持ちます。それらをフィードバックして、日々の授業に生かしていくのです。


     教師として、子どもと接している時間が一番長いのは、圧倒的に授業時間です。授業の力をつけることは、教師と子どもたちが、あるいは子どもたち同士がつながる一番の近道です。

     今日は新任の先生方の授業でしたが、本校では年度内に全員が必ず研究授業をすることになっています。日々修行、日々鍛錬です。


     校長 柏

  • 3年 運動場で算数 それから歯科検診の日

    公開日
    2025/06/05
    更新日
    2025/06/05

    日々のできごと

     永良部ゆりが美しく咲いています。1年生の子どもたちが朝顔の水やりを毎日頑張っています。今日もさわやかな朝でした。


     3年生が、算数の授業のはずなのに運動場で何かしています。担任の先生に聞くと、「1kmを実際に歩いてみる」という授業です、とのこと。50mを20往復。

     ただ歩くだけですが、子どもたちは何か楽しそう。はりきって運動場を行ったり来たりしていました。

     歩くのが速い子は10分を切るくらい。ゆっくりな子も15分くらいで歩けたようです。


     今日は歯科検診。4年生の教室に行くと担任の先生が子どもたちに尋ねていました。

    「今朝、はみがきをしてきましたか?」

    たいていの子は「は~い!」といいお返事。一方、「忘れた!」と言っている子もちらほら。

    中には、「明日に備えて、ゆうべ全力で歯みがきをしてきました!(シャキーン)」という感じの子も。いや、前日に全力で歯みがきをしてもねえ。

     こういったやり取り、なんとも微笑ましいなあと思いました。


     話は変わりますが、ちょっと前にこの校区にはホタルがいますと書きました。「今、たくさん見られますよ」と保護者の方から情報をいただいたので、昨夜ジョギングしながら見に行くと、おそらく100匹を超えるホタルが文字通り乱舞していました。石澄川、瀬川神社あたりです。今出ているゲンジボタルのシーズンはそろそろ終わりなので、ご興味のある方はぜひ。


     校長 柏

  • 2年、4年、6年 情報の時間 

    公開日
    2025/06/04
    更新日
    2025/06/04

    情報の時間

     昨日6月3日(火)に、本校が今年度指定されている「情報活用能力をはぐくむモデル校」にかかわる、大阪府教育委員会の学校訪問がありました。9月11日(木)には授業公開をしますので、それを見据えての学校訪問でした。


     公開した授業は次の通りです。

     〇2年生 国語 (ミニトマトのかんさつをしよう)

     〇4年生 社会 (食品ロスのえいきょうについて考えよう)

     〇6年生 社会 (修学旅行に向けて、平和の大切さについて考えよう)


     2年生は、「くま手チャート」を使って、子どもたちが育てているミニトマトの観察をしました。大きさや色、音、におい、さわったかんじなどを子どもたちの言葉でまとめていき、それをもとに観察プリントをまとめました。

     4年生は、先日業務センターの方々から聞いたごみを減らす取り組みについて、特に食品ロスを減らすために何ができるのかを「クラゲチャート」を活用して考えを深めました。

     6年生は、1927年に悪化しつつあった日米の関係改善のためにアメリカから贈られた「青い目の人形」が、やがて「敵性人形」として扱われた歴史から、平和について考えるという授業でした。ちなみに3枚目の写真中央の「青い目の人形のナンシーちゃん」は、池田市立さくら幼稚園からお借りしたものです。これは大阪府に4体しか現存していない当時のもので、さくら幼稚園で大切に受け継がれている貴重なものとのことです。


     タブレットや電子黒板などの情報機器も、クラゲチャートやくま手チャートなどの思考ツールも、考えを深めるための「道具」に過ぎません。今回公開した3クラスとも、その点しっかりと「道具」を活用しつつ、「対話」を大切にして思考を深める授業づくりを心掛けていました。個人としても、集団としても、どのようにすれば思考が深まっていくのか、更に授業研究を進めていきたいと思います。


     校長 柏

  • 石小横綱場所(1年 2年 6年)

    公開日
    2025/06/04
    更新日
    2025/06/04

    日々のできごと

     本校中庭の土俵にて毎年開催される「石小 横綱場所」。本日は1年・2年・6年の決勝戦でした。


     残念ながら私は市役所にて月に一度の校長会がありましたので生観戦はできませんでしたが、教頭先生をはじめ、いろいろな先生から熱戦の様子を伺いました。

     1年生は入学して初めてのすもう大会、蹲踞(そんきょ)をはじめ、すもうの所作をきちんと身につけて、みんなよく頑張りました。2年生は、昨年度の経験を生かし、勝ち残ってきた子たちはいろいろと戦略を練ってきていたようです。土俵際の攻防もあり、大変見ごたえのある取組もあったとのこと。6年生にとっては最後のすもう大会。土俵際ぎりぎりの攻防や「かばい手」の判定で勝負が決まった取組もあり、最高学年にふさわしい熱戦が繰り広げられたそうです。


     どの学年も、体の大きい、小さいだけでは決まらない見どころのある勝負が続いたとのこと。姿勢を低く保ち、しっかりと押し合って、周りの応援も含め、決勝戦にふさわしい熱気だったと聞いています。ああ、見たかったなあ。


     残念ながら、負けてしまった子が涙を流しているのも、石小らしい風景だと思います。確かにそれぞれの学年の横綱を決めるまで勝負をしますが、すもうは勝てばいい、勝つことが最終目標というわけではありません。実際のところ、横綱以外は全員負けを経験するわけで、あえて負ける悔しさを子どもたちに経験させる、それを乗り越える強さを育む、そういう行事だとも言えます。(もちろん、勝った方も、対戦相手への心配りは必要で、子どもたちもそれを心得ていると思います)


     こうして文を書いている今も、中庭からすもうを取っている声が聞こえます。本校に土俵ができてから40年以上経ちますが、毎年毎年こういう風景が繰り返されていることは、実に石小らしい、本当に価値のあることだと思っています。


     校長 柏

  • 感謝のつどい

    公開日
    2025/06/03
    更新日
    2025/06/03

    日々のできごと

     今日は朝から雨。それもなかなかの勢いの雨で、登校の子どもたちは傘以外にレインコートを着ていたり、長靴をはいていたりという朝でした。


     そのような天候でしたが、本日の児童集会は「感謝のつどい」として、日ごろ子どもたちの登下校を見守ってくださっている「みまもり会」のみなさまやPTAのみなさまをお招きして、感謝の気持ちを伝える機会としました。「みまもり会」には今年度も80人以上の方が登録してくださっています。この人数だけでも、この地域がどれほど学校を、子どもたちを大事に思ってくださっているかが分かります。ありがたいことです。


     私のあいさつのあと、子どもたちから感謝の言葉やお手紙をお渡ししました。それから校歌。これがまた、歌詞の通りみんなわきあがって元気いっぱい!最後に、吹奏楽部の演奏。全国金賞を取った昨年度に続き、今年度の活躍が楽しみになる安定の楽しい演奏でした。


     去年、この感謝のつどいで私は「ありがとうの反対言葉は?」という話をしました。「ありがとう」の反対言葉は「あたりまえ」。たくさんの方に見守っていただいて、日々安全に登下校できていることを「あたりまえ」と思っていませんか?というお話でした。今年は「おかげさま」ということでお話をしました。たくさんの人が、見えないところで支えてくださり、守ってくださっている。まさに、「おかげさま」で安全に過ごせている。そのことを忘れないでね、というお話でした。


     本校校区は、坂道と細道でできた街と言っても過言ではありません。その割に交通量も多いので、ほんとうに子どもたちは地域に守られて過ごしていることを感じます。今日だけでなく、日々感謝して過ごさないといけないなと改めて感じました。


     校長 柏

  • 【5年米づくり】田植え、それから2年 公園めぐり(水月公園)

    公開日
    2025/06/02
    更新日
    2025/06/02

    日々のできごと

     5年生の米づくりは、いよいよ田植え。6月に入りましたが、さわやかな初夏の空のもと、水を張った田んぼに目印を付けたロープを張り、列になって苗を植えていきます。

     先日、あんなに全身泥だらけになって代かきをしたのに、やはり最初の一歩を踏み出すのには勇気がいるようで、渡された苗の束を持って、みんなこわごわ足を踏み入れていきます。田んぼを提供してくださっている地域のTさんによると、一粒の米が500粒くらいになるとのこと。500倍になるというのは、お米はあらためてすごい作物ですね。


     ロープの目印に合わせて苗を植え、次少しずつ下がっていくことで全面に植えていきます。一回につき、5本ずつぐらいの苗を植えるのですが、あとで浮いてこないように、かつ水に沈んでしまわないように植えるのは簡単ではありません。それを泥に足を取られながら、かつ前かがみでするわけですから、なかなか大変です。子どもたちは慣れない手つきでよく頑張っていました。


     見学の子にTさんが田んぼの水を入れた飼育ケースを見せてくれました。「この田んぼは農薬を使わないから、ホウネンエビがたくさんいるんだよ」とのこと。飼育ケースの中には、何匹ものホウネンエビが体を波打たせて泳いでいます。

     私は田んぼに囲まれた地域で育ちましたので、ホウネンエビはよく知っています。田んぼの中は、まるでカンブリア紀のような不思議な生き物がたくさんいるのですが、カブトエビとならんでよく見る不思議な形の生き物です。このホウネンエビがたくさんいる年は、文字通り豊年になると言われています。


     お米という漢字は、よく見ると「八十八」の組み合わせでできています。それはお米ができるまでに88の手間がかかるからだとよく言います。その少しでも(それも昔ながらの形で)経験させてもらえることはあらためて幸せなことです。秋の収穫が楽しみです。


     さて、同じ時間に、2年生が公園めぐりで水月公園に行くと聞いていましたので、田植えのあと、そのまま水月公園に向かいました。

     池の横の遊具のところでは、いつもそこいるネコが子どもたちに囲まれて、されるがままという感じで撫で回されていました。

      梅林に行くと、地面一面に成熟した梅の実が落ちています。よく見ると、周りにはロープが張られ、「梅の実を取らないでください」の表示が。(収穫したものは、毎年池田市緑のセンターで販売しているそうです)。菖蒲や水仙も花盛りという感じでした。


     水月公園には、附属池田小事件の慰霊碑があるのですが、それを見ながら、事件について説明してくれた子がいました。おそらく家で聞いたのでしょうね。

     あの事件の日、私は石橋小学校の4年生担任でした。突然たくさんのヘリコプターの羽音が聞こえ、なんだなんだと思っていたら、職員集合がかかり……。

     事件後、学校が再開するまで、附属池田小の子がひとり、うちのクラスで過ごしました。クラスには「知っている子が亡くなった」と悲しんでいる子もいました。

     二度と起きてはいけない悲しい事件。忘れてはいけない事件。

     今年も6月8日がやってきます。


     校長 柏

  • わかぎタイムで「作文の時間」

    公開日
    2025/05/30
    更新日
    2025/05/30

    情報の時間

     本校では朝学習の時間を「わかぎタイム」と呼んでいます。これは校歌の3番の歌詞「われらはわかぎ 伸びていく」に由来するものです。

     金曜日は隔週で作文と計算に取り組んでいます。今週は作文の週。


     各学年でプリントを作成し、8:30~8:50の間にそれに取り組みます。

     今回、3年生以上は「視写」。お手本をよく見て、原稿用紙の使い方を意識して書き写していきます。2年生はことば探しのプリント、1年生は波線などをきれいになぞるプリントをしていました。ここから少しずつステップアップしていって、短時間で自分の思いや感じたことなどを表現できるようになることをめざしていきます。


     文章表現の力は、とにかく書くことを積み重ねていかないと伸びませんからね。まあ、私もこのブログを毎日欠かさずアップすることで、結構鍛えられてきたなあと感じているのですが。

     

    校長 柏

  • 4年 ごみの学習

    公開日
    2025/05/30
    更新日
    2025/05/30

    日々のできごと

     本日は4年生対象に、池田市業務センターの出前授業がありました。


     まず運動場にパッカー車がずらっと並びました。今回は4年生の学習ですが、休み時間に運動場に出てきた低学年の子たちが大興奮!という感じでした。「4年生になったら勉強するよ」というと、「楽しみ!」と言っていました。

     4年生は、パッカー車についての説明を聞いたあと、子どもたちは一人ひとり持参したペットボトルを投入し、ボタンを押して機械を作動させます。それから助手席に乗せてもらい、普通の車にはないボタンの説明を受けました。

     「このボタンを押すと音楽が流れます。押してごらん」と言われて押してみると、ごみ収集に来た時の音楽とアナウンスが流れました。

     これまで私は5回、4年生の担任をしましたが、今回のようにパッカー車のボタンを押すだけでなく、助手席に乗せてもらうのは初めてです。子どもたちは大喜び。とてもいい経験でした。


     それから体育館に移って、ごみ問題に関する解説とクイズ。楽しみながら学習することができました。


     人は遠くの、大きなことに思いを馳せるのは簡単ですが、身近な、小さなことを実践するのは難しいものです。つまり、遠くの環境問題について「環境を守ろう!」と言うのは簡単なことですが、身近なごみの問題について、きちんと分別するとか、食品ロスを減らすとか、リユース、リサイクルするなどの実践をするというのは、簡単なことではありません。しかし、そういう当たり前の積み重ねが、環境を守ることにつながっていきます。


     誰しもがお世話になっているけれど、あまり見えているわけではないごみの収集という仕事について、大変勉強になりました。つくづく「おかげさま」の仕事だと感じました。


     校長 柏

  • 6年 調理実習と千羽鶴

    公開日
    2025/05/29
    更新日
    2025/05/29

    日々のできごと

     6年生がエプロンを付けて校長室の前を通り過ぎていきました。聞くとこれから調理実習とのこと。ほかの仕事がひと段落したところで家庭科室に見に行きました。


     今日は、細かく砕いたチーズを混ぜ込んだスクランブルエッグと、ニンジン、玉ねぎ、ピーマン、ハムの野菜炒め。味付けは塩こしょう。まあ、ひとり暮らしだった学生時代の私の定番メニューという感じです(非常に実戦的ということです)。

     野菜を細かく丁寧に切り、フライパンを温め、まずはスクランブルエッグ。火の通り具合はお好みで。それから野菜炒め。火の通りにくいニンジンを先に。

     緑、赤、黄色の色合いも美しくお皿に盛り付け、担任の先生もお招きして、みんなで一斉に「いただきます!」。

     いつでもすぐにできる料理ですが、おいしく仕上がっていました。このぐらいができたら、お弁当も作れますし、お休みの日のお昼ごはんはまかせて!ということもできるでしょう。自立への大きな一歩です。


     さて、5年生の自然学舎が無事終わり、6年生の修学旅行まで3週間を切りました。多目的室では、折り鶴実行委員による千羽鶴の制作が佳境を迎えています。色別に分け、グラデーションになるように鶴をつなげ、それを束ねていきます。こちらの色合いも何とも美しい。

     きっと3週間なんてあっという間。石小っ子たちの平和への願い紡ぐ千羽鶴。完成するのが楽しみです。


     校長 柏

  • 【5年生自然学舎】帰ってきました!

    公開日
    2025/05/28
    更新日
    2025/05/28

    もうひとつのまなざし

     先ほど、5年生を乗せたバスはアゼリアホールに到着し、豊島野公園で到着式を行いました。3日間、大きな怪我や体調不良もなく、すべてのプログラムを予定通り実施することができました。

     児童代表の挨拶にもあったように、3日間自然豊かな場所で、学校ではできない様々な体験をしました。

     楽しいだけでなく、中には大変なことも難しいこともありましたが、ひとりではなくみんなで力を合わせてやり遂げました。この3日間で、自分のことは自分ですることはもちろん、進んで行動することや自ら考えて行動することもさらにできるようになりました。「自分や自分たちだけが楽しい」ではなく、「みんなが楽しい」とはどういうことなのか、一人ひとりの意識に変化があったように感じます。これからの学校生活においても、いかしていってほしいと思います。

     はじめての宿泊行事、子どもたちはお家の人と離れて、本当によく頑張りました。お家の人と離れて過ごすことで、自分のことを自分でする大変さ、いつも支えてもらっていることの有難さを実感したことでしょう。「楽しかった!」と言いつつも、そろそろお家の人が恋しくてしかたないと思います。今日は、子どもたちの土産話をゆっくり聞いてあげてくださいね!

     お迎えありがとうございました。


    教頭 濵口