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子どもたちの日々のようすをお伝えしています

情報の時間

  • 4年 ごみの学習のまとめ

    公開日
    2025/07/16
    更新日
    2025/07/16

    情報の時間

     4年生の教室に行くと、ちょうど社会科で、1学期に進めてきたごみについての学習のまとめをしていました。


     少し前なら、「ごみ新聞」みたいな感じで、手書きの新聞を作って掲示するというのがよくある形でしたが、ICTに長けた現代の子どもたちは、もちろんタブレットを駆使して「ごみ新聞」をまとめ、そして発表を行います。


     最初に見に行ったクラスは、班ごとに、タブレットを片手に発表会をしていました。「みんな上手にまとめてますね」と担任の先生に言うと、「手書きの新聞の頃とは大違いですね。写真も簡単に貼り付けられますし、数値を入力したら、グラフもあっという間に描けますからね」とのこと。1枚目の下の2枚が、その棒グラフを作っているようすです。


     それから別のクラスに見に行くと、タブレットを電子黒板に表示して、それをもとに発表、そして質疑応答という感じで進んでいました。手元の写真などはぱっと拡大して見せることができますし、グラフをはじめとした資料の提示もとても簡単。


     情報を取捨選択しながら収集し、それをもとに思考を深め、わかりやすくまとめる。そしてそれがうまく伝わるように発表する。情報機器を駆使し、4年生にしてそういうことが自然にできていることに驚かされました。


     校長 柏

  • 表現するって楽しい!~児童集会と音楽発表から~

    公開日
    2025/07/16
    更新日
    2025/07/16

    情報の時間

    昨日の児童集会では、2年生が「情報の時間」で取り組んできた学習を発表しました。自分の宝物について、思いや理由をしっかりと伝える姿がとても印象的でした。中には人形やバッグなど実際の宝物を手に持ち、堂々と話す子もいて、全校児童や先生たちから大きな拍手が送られました。


    また、4年生の音楽の授業では、「言葉でリズムアンサンブル発表会」が行われました。「たーこーやーき!おいしい!」「ほーうーせーき!キラキラ!」など、四文字の言葉をリズムにのせて楽しく表現。それぞれのグループが自分たちらしさをのびのびと発揮していました。その表現を温かく受け止め合える学級の雰囲気も素敵でした。


    発表という目標があるからこそ、子どもたちは「伝えたい」「もっとよくしたい」と意欲をもち、学びに向かっていきます。そして、自分の思いが伝わったと感じられるとき、子どもたちの目はひときわ輝きます。これからも、表現する楽しさを味わえる場を大切にしていきたいです。

    SE担当

  • 2年生 わたしのたからもの 発表

    公開日
    2025/07/03
    更新日
    2025/07/03

    情報の時間

     昨日のことですが、6月30日の2年生の授業で子どもたちが考え、まとめた「わたしのたからもの」の発表をクラスで実施したとのこと。私は会議と重なっていて、その場面を見に行けませんでした。なんとも残念……、という話をしていたら、6人の子がわざわざ校長室に発表をしに来てくれました。職員室にいた先生方や、校長室に遊びに来ていた子どもたちも一緒に聞きました。


     ○私のたからものは~です。

     ○1ばんすきなところは~です。

     ○つぎにすきなところは~です。

     ○これから~~したいです。

     

     授業では、このような形でまとめていく作業をしていましたが、この形式をもとに、画像もうまく活用しながら発表してくれました。

     きちんと練習していたからか、何も見ずに、途中で詰まることもなく発表できている子もいました。すごいものです。


     形を決めることで、むしろ子どもたちはのびのびとまとめ、発表することができるようになるというひとつのモデルケースだなあと思いました。

     

    校長 柏

  • 2年情報(国語)研究授業 黒上晴夫先生(関西大学)をお招きして

    公開日
    2025/06/30
    更新日
    2025/06/30

    情報の時間

     今日は「情報の時間(国語)」の研究授業を2年生で持ちました。研修講師は、関西大学教授の黒上晴夫先生。「シンキングツール」の第一人者で、文部科学省中央教育審議会の委員も歴任されるなど、日本の教育の最先端におられる方であるだけでなく、本校で進めている「情報」の実践の土台となる研究をされている方です。


     今日は「かんがえるわざをゲットしよう!」として、2年生の子どもたちが、自分の宝物について友達に伝える準備をするという授業でした。

     まず、これまでに使ってきた思考ツールについて復習し、それから情報担当のN先生と担任のS先生が、それぞれ自分の宝物についての発表をしました。

     でも、2人の発表を比べてみると、担任のS先生の方が分かりやすい。それはなぜなのかを考えてから、「なぜなにシート」を活用して、自分の発表内容を子どもたちはまとめ直していきます。

     

     その作業は、タブレットの中の思考ツールを使うのですが、具体的には、前時で、まずは考えを広げるために使った「ウェビングマップ」を「なぜなにシート」に整理し直していくという作業です。拡散していたものを、分かりやすい形にまとめ直す、収束させていくという感じです。


     まとめたものを子どもたち同士で発表し合い、更に、クラス全体に発表した子もいました。確かに分かりやすい形にまとまっています。タブレットの活用も含め、2年生でここまでできるのかと感心しました。


     授業後の研究会では、黒上先生から、思考ツールとは、アイデアを可視化するものであり、考えを生み出す引き金として非常に有効なものであるということ、また、適切な制約を加えることで、より思考が活発になるということなどを学びました。明日にでも生かせるお話がたくさんあり、大変深い学びとなりました。


     よく言われるように、「思考ツール」は道具です。いずれ、思考ツールを使っても使わなくても、「思考する型」が当たり前のものとなるようにと、本校は全学年で実践を重ねているところです。9月に情報の時間での学校公開を行う予定ですが、本日の学びはその土台となる、非常に大きな学びとなったことを感じました。


     校長 柏

  • 5年 研究授業(社会科) さまざまな土地の暮らし(沖縄)

    公開日
    2025/06/17
    更新日
    2025/06/17

    情報の時間

     本日は5年生社会科の研究授業がありました。本校情報部会の研究授業です。


     本日のテーマは、沖縄のこれからの発展について。特に今話題となっている「ジャングリア沖縄」という大型テーマパークの開発によって、沖縄の何がどう変わろうとしているのか、地元の方々の願いは何なのか、特にこの事業を率いている森岡毅氏が何を見つめ、どんなことに取り組もうとしているのかを知り、そのことから考えを深めるという授業でした。


     まず「クラゲチャート」を使って、森岡氏がなぜ沖縄北部に注目しているのかを考えました。それから、座標軸を使って、今後、沖縄が「歴史・文化」「自然」のどちらを大切にしていくべきなのか、意見交流をしました。

     子どもたちは、前時までに学んできたことや、今回示された資料を基に、積極的に意見を交流することができました。


     授業後の研究会は、大阪市立本田小学校より佐野陽平先生をお迎えして、子どもの思考を深めるための思考ツールの活用の仕方や、その思考の流れが分かるさまざまな板書(デジタル・アナログの両面で)の例などを見せていただきながら、子どもたち自身が思考を深める授業づくりについて学びを深めました。大変勉強になりました。

     研究会の最後に、佐野先生から「今日学んだことから、明日の授業に生かせるポイントを、それぞれ一つ挙げてください」と言われました。小さなこと、明日にもできることから少しずつ積み重ねて、より良い授業づくりを進めていこうと、授業者以外の先生方も決意を新たにしました。


     校長 柏

  • 研究授業 2年 3年 国語

    公開日
    2025/06/06
    更新日
    2025/06/06

    情報の時間

     今年度本校には教員になって1年目の先生方が3人います。

     1年目の先生方は、年間3回、研究授業を行い、先輩方にさまざまなアドバイスをもらうことになっています。そういう授業研究を重ねていく中で、教師にとって大切な「授業力」を身につけていきます。


     というわけで、3人のうち、2年生と3年生の先生が、本日国語で研究授業を行いました。


     まずは3年生。『まいごのかぎ』という物語文です。物語文と言っても典型的なファンタジーものなので、子どもたちは楽しく読み進めることができていました。主人公りいこの心の変化を本文中の表現から読み取り、イラストなども使いながら考えを深めました。心が解放される、自由になるということの大切さを、りいこの変容から、子どもたちなりに理解できたと思います。


     それから2年生。こちらは王道の『スイミー』。比喩表現が続く海の中の描写を読み進めながら、不安感でいっぱいだったスイミーの心が開かれていく様子を読み取っていきました。

    「見たこともない魚たち。見えない糸でひっぱられている」

    のところで、前のめりになって動作化している子がいて、こちらも楽しい読みができたなあと思いました。


     授業が終わると、教育委員会から来られた先生方や本校の先生方から意見をもらったり、アドバイスをもらったりする会を持ちます。それらをフィードバックして、日々の授業に生かしていくのです。


     教師として、子どもと接している時間が一番長いのは、圧倒的に授業時間です。授業の力をつけることは、教師と子どもたちが、あるいは子どもたち同士がつながる一番の近道です。

     今日は新任の先生方の授業でしたが、本校では年度内に全員が必ず研究授業をすることになっています。日々修行、日々鍛錬です。


     校長 柏

  • 2年、4年、6年 情報の時間 

    公開日
    2025/06/04
    更新日
    2025/06/04

    情報の時間

     昨日6月3日(火)に、本校が今年度指定されている「情報活用能力をはぐくむモデル校」にかかわる、大阪府教育委員会の学校訪問がありました。9月11日(木)には授業公開をしますので、それを見据えての学校訪問でした。


     公開した授業は次の通りです。

     〇2年生 国語 (ミニトマトのかんさつをしよう)

     〇4年生 社会 (食品ロスのえいきょうについて考えよう)

     〇6年生 社会 (修学旅行に向けて、平和の大切さについて考えよう)


     2年生は、「くま手チャート」を使って、子どもたちが育てているミニトマトの観察をしました。大きさや色、音、におい、さわったかんじなどを子どもたちの言葉でまとめていき、それをもとに観察プリントをまとめました。

     4年生は、先日業務センターの方々から聞いたごみを減らす取り組みについて、特に食品ロスを減らすために何ができるのかを「クラゲチャート」を活用して考えを深めました。

     6年生は、1927年に悪化しつつあった日米の関係改善のためにアメリカから贈られた「青い目の人形」が、やがて「敵性人形」として扱われた歴史から、平和について考えるという授業でした。ちなみに3枚目の写真中央の「青い目の人形のナンシーちゃん」は、池田市立さくら幼稚園からお借りしたものです。これは大阪府に4体しか現存していない当時のもので、さくら幼稚園で大切に受け継がれている貴重なものとのことです。


     タブレットや電子黒板などの情報機器も、クラゲチャートやくま手チャートなどの思考ツールも、考えを深めるための「道具」に過ぎません。今回公開した3クラスとも、その点しっかりと「道具」を活用しつつ、「対話」を大切にして思考を深める授業づくりを心掛けていました。個人としても、集団としても、どのようにすれば思考が深まっていくのか、更に授業研究を進めていきたいと思います。


     校長 柏

  • わかぎタイムで「作文の時間」

    公開日
    2025/05/30
    更新日
    2025/05/30

    情報の時間

     本校では朝学習の時間を「わかぎタイム」と呼んでいます。これは校歌の3番の歌詞「われらはわかぎ 伸びていく」に由来するものです。

     金曜日は隔週で作文と計算に取り組んでいます。今週は作文の週。


     各学年でプリントを作成し、8:30~8:50の間にそれに取り組みます。

     今回、3年生以上は「視写」。お手本をよく見て、原稿用紙の使い方を意識して書き写していきます。2年生はことば探しのプリント、1年生は波線などをきれいになぞるプリントをしていました。ここから少しずつステップアップしていって、短時間で自分の思いや感じたことなどを表現できるようになることをめざしていきます。


     文章表現の力は、とにかく書くことを積み重ねていかないと伸びませんからね。まあ、私もこのブログを毎日欠かさずアップすることで、結構鍛えられてきたなあと感じているのですが。

     

    校長 柏

  • 4年 百科事典を使ってみよう!

    公開日
    2025/05/28
    更新日
    2025/05/28

    情報の時間

     今日の情報の時間は4年生。「百科事典を使ってみよう!」という学習でした。


     これまで思考ツールの使い方の学習を進めてきました。情報を比べる「ベン図」、情報を分類する「X,Y,Wチャート」など、情報をどのように整理するかということを主に学んできました。

     今日は、情報の集め方はいろいろあるけれど、ネットの時代だからこそ、むしろ「百科事典」をしっかりと使えるようになってほしいということから、本校情報担当と図書館司書の先生とで協力して授業づくりを進めました。


     まず、情報を集める技として子どもたちに意見を募ると、国語辞典や漢字辞典、インターネット、テレビ、本、新聞などが挙がりました。その中から今日は特に、百科事典と国語辞典の共通点と違いについてベン図を使って考えました。子どもたちもすっかりベン図の使い方に慣れていて、それぞれの特長を考えることができました。


     それから、本校の蔵書(+中学校から借りてきた)の「ポプラディア」について、司書の先生から説明を受けました。そして「ハテナシート」というワークシートを配布、それぞれ書かれている問題を調べていきます。この「ハテナシート」は、ポプラ社のホームページからダウンロードしたものですが、問題がなかなかウィットに富んでいて、子どもたちは楽しんで百科事典のページをめくっていました。


     たとえば

     〇なまはげは、なんと叫びながら家の中に入る?

     〇ゴジラは何と何を合わせて名付けられた?

     〇グンカンドリの雄は、求愛のときにどこをふくらませるか

     〇『おおきなかぶ』は、どこの国の民話?

     などなど、大人でも??と思うような質問が並んでいます。これなら子どもたちも、「前のめり」で調べようとしますね。


     確かにネットは便利。でもネットの情報は、果たしてそれが正しいのかどうか確証を持てません。Wikipediaであってもそうです。

     紙の百科事典はその点、編集の過程でファクトチェックが行われており、基本的に信頼に足る情報源です。ネットのなかった昔は百科事典が書斎に並んでいるのがひとつのステータスシンボルでした。教養のひとつの象徴だったわけです。


     実は一番おすすめの百科事典の使い方は、シンプルに、適当なページを開けて、興味の赴くままに読んでいくことなんですけどね。

     いずれにせよ、ネット化、電子化の時代ではありますが、調べ物をするときのツールとして、百科事典を自由に使いこなせるようになってほしいと思います。


    ポプラディア ダウンロード素材 ハテナシート


     校長 柏


  • 2年生 「くま手チャート」をつかって

    公開日
    2025/05/23
    更新日
    2025/05/23

    情報の時間

     2年生の情報(国語)の授業を見に行きました。

     今回は「くま手チャート」と呼ばれる思考ツールを使います。これは「ひとつのものをいろいろな方向から見る」というときに有効です。


     まず、「ソフトバレーボール」をどう見るかということで子どもたちに例を示しました。

     「色」「かたち」「さわったかんじ」「におい」「なかみ」について、思いついたことをメモしていきました。

     「色」は水色、青、茶色、黒などが挙がりました。茶色はついていた土の色、黒は空気弁の部分の色でした。よく観察できました。

     「さわったかんじ」では、実際に数秒ずつ触り、その感触を出し合いました。もちもち、ザラザラなどの表現が続きました。2音を2回繰り返すオノマトペの表現で様子を表すのは、実に日本語らしいなあと思いました。

    「におい」というのはなかなか奇抜なポイントでした。実際に匂いを嗅いで、「くさい」「土みたいなにおい」などが挙がりました。

    「なかみ」は見えないけれど……まあこれは空気ですね。


     その後子どもたちは「ふでばこ」を観察し、「なかみ」「かたち」「もよう」「色」「さわったかんじ」について意見交流をしました。国旗がいっぱい並んだデザインのふでばこを持っていた子は「色がいっぱいありすぎる~」と楽しそうでした。


     こうして「くま手チャート」を活用すると、同じものでも多面的、多角的に見る視点が養われていきます。身近なものでもより深い見方ができるようになりますね。


     校長 柏