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2年 生活科 研究授業 「わたしたちのまち だいすき~こうえんたんけん~」
- 公開日
- 2025/07/03
- 更新日
- 2025/07/03
日々のできごと
研究授業が続いています。今日は大阪青山大学の服部 太准教授をお招きしての、2年生の生活科の授業でした。
以前、2年生の「公園たんけん」に、石橋公園までついていったことを記事にしましたが、今回はそのまとめの段階。子どもたちが見つけたことの中から、疑問に思ったことを出し合い、それについて考えるという授業です。
今回考えることにしたのは、以下の3つのこと。
○なぞのイス
○3つの水道について
○ごみがおちていたこと
まず「なぞのイス」について。花壇のそばに、学校で使うイスがひとつ置いてあった。それも見に行くたびに移動されていた。それはなぜなのか。
それから、水道について。3つのうちの1つは、ハンドル部分が取り外しのできるものだった。何のための水道なのか。なぜ取り外し式なのか。
そして、公園にお菓子のパッケージをはじめとしたごみがいくつも落ちていたことについて。
担任の先生と子どもたちのやり取りがとても自然で、また担任は子どもたちが集めていた資料を事前にきちんと見ていたこともあって、子どもたちの発言に合わせて、資料を電子黒板で提示し、さらにそこから子どもたちの意見が展開していく、という感じの授業でした。大阪の子たちなので、ついおもしろ発言をしてしまうこともありますが、そのあたりは上手に扱いながら、だんだんと提示された3つのなぞの向こうに、公園に関わる人たちの暮らしが見えてきます。花壇の世話をしている人、犬の散歩をしている人、近所の駄菓子屋でお菓子を買っている子どもたち、そのごみを拾い、公園をいつもきれいにしてくれている人などなど。
まとめまでには至らず時間切れ、という感じの授業でしたが、子どもたちはずっと前のめりで面白い実践でした。
授業を踏まえ、服部先生からは、比較すること、分類すること、細分化することを通して、「気づきの質」を高めることの大切さを学びました。「情こそ、脳というエンジンを最もよく働かせることのできるガソリンである」ということばが印象的でした。確かに、「公園たんけん」の実践から、公園に関わる人々の「情」が見えた気がしました。
校長 柏
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2年生 わたしのたからもの 発表
- 公開日
- 2025/07/03
- 更新日
- 2025/07/03
情報の時間
昨日のことですが、6月30日の2年生の授業で子どもたちが考え、まとめた「わたしのたからもの」の発表をクラスで実施したとのこと。私は会議と重なっていて、その場面を見に行けませんでした。なんとも残念……、という話をしていたら、6人の子がわざわざ校長室に発表をしに来てくれました。職員室にいた先生方や、校長室に遊びに来ていた子どもたちも一緒に聞きました。
○私のたからものは~です。
○1ばんすきなところは~です。
○つぎにすきなところは~です。
○これから~~したいです。
授業では、このような形でまとめていく作業をしていましたが、この形式をもとに、画像もうまく活用しながら発表してくれました。
きちんと練習していたからか、何も見ずに、途中で詰まることもなく発表できている子もいました。すごいものです。
形を決めることで、むしろ子どもたちはのびのびとまとめ、発表することができるようになるというひとつのモデルケースだなあと思いました。
校長 柏
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SST集会
- 公開日
- 2025/07/02
- 更新日
- 2025/07/02
日々のできごと
本日全校で「SST集会」を実施しました。SSTとは、ソーシャルスキルトレーニング(Social Skills Training)の略で、対人関係や社会生活に必要なスキルを学ぶ訓練のことです。
今日は「まほうのあいさつで おたがいに いいきもち」というテーマでみんなで学びました。
体育館の舞台で、先生方が「廊下でぶつかったときに」という設定でロールプレイをしました。「何するんだ!」と怒ってケンカになる場合、きついことは言われないけど、何の声掛けもなかった場合、それからお互いに「ごめんなさい」「大丈夫?」などと声掛けをした場合を演じ、そのときにどんな気持ちがするのかをみんなで考え、意見を出し合いました。
「何も言われなかったら、もやもやした気持ちになる」とか、「『ごめんね』と言ったらすっきりした気持ちになる」などの意見が出ました。
それらの気持ちを、モンスター「おこりんご」、モンスター「しらんぷりん」などと、キャラクターにしてまとめました。
その後、それぞれが隣の人とぶつかったときにどうするか、どんな気持ちになるかをロールプレイをして、3つのあいさつスキルをみんなで共有しました。
(1)あいてをみて
(2)すぐに(3びょういない)
(3)きこえるこえで
そうすることで「おたがいに いいきもち」になりますよということでまとめました。
伝え方や表現のちょっとした違いで、相手がどのように感じるのかは大きな違いが生じます。日々のもめごとや誤解はこういった小さなことからスタートすることが少なくありません。それを具体的な場面設定で学ぶということは、子どもだけでなく大人も大いに勉強になりました。
校長 柏
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児童会行事 ドッジボール大会(1・2年の部)
- 公開日
- 2025/07/01
- 更新日
- 2025/07/01
日々のできごと
本日から3回に分けて、児童会行事の「ドッジボール大会」が開催されます。
本日は1・2年生の部。20分休みを30分休みになるように調整して実施しました。
昨年度は「王様ドッジ」でしたが、今回は普通のドッジボールのルールです。ただしボールはかなり柔らかいもの(低学年はソフトバレーボール)を使います。柔らかくて痛くない代わりに、投げるのにも受けるのにもちょっとコツがいります。それらもまた戦略のうちです。
さて、休み時間となり、外に出ると猛烈な暑さ。全体の進行は児童会、審判は先生たちがしますが、線審などは体育委員が担います。
1・2年生それぞれ3クラスずつでトーナメントをして、各学年の勝者が最後に決戦をし、1・2年の部の優勝者を決めます。
写真は1枚目が1年生の部、2枚目が2年生の部、3枚目が決勝戦のようすです。みんな笑顔で頑張っていました。投げるのがうまい子、受けるのがうまい子、逃げるのがうまい子、みんなヒーローです。
決勝戦は、1年3組VS2年3組。5分間の試合では、土壇場で2年生が当たり、なんと引き分けで、そのまま1分間の延長戦に突入しました。1年生の下克上なるか!?と思いましたが、そこからは2年生の面目躍如。優勝は2年3組となりました。
次回中学年の部は4日(金)です。でも、一番の敵は暑さかもしれません。
校長 柏
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2年情報(国語)研究授業 黒上晴夫先生(関西大学)をお招きして
- 公開日
- 2025/06/30
- 更新日
- 2025/06/30
情報の時間
今日は「情報の時間(国語)」の研究授業を2年生で持ちました。研修講師は、関西大学教授の黒上晴夫先生。「シンキングツール」の第一人者で、文部科学省中央教育審議会の委員も歴任されるなど、日本の教育の最先端におられる方であるだけでなく、本校で進めている「情報」の実践の土台となる研究をされている方です。
今日は「かんがえるわざをゲットしよう!」として、2年生の子どもたちが、自分の宝物について友達に伝える準備をするという授業でした。
まず、これまでに使ってきた思考ツールについて復習し、それから情報担当のN先生と担任のS先生が、それぞれ自分の宝物についての発表をしました。
でも、2人の発表を比べてみると、担任のS先生の方が分かりやすい。それはなぜなのかを考えてから、「なぜなにシート」を活用して、自分の発表内容を子どもたちはまとめ直していきます。
その作業は、タブレットの中の思考ツールを使うのですが、具体的には、前時で、まずは考えを広げるために使った「ウェビングマップ」を「なぜなにシート」に整理し直していくという作業です。拡散していたものを、分かりやすい形にまとめ直す、収束させていくという感じです。
まとめたものを子どもたち同士で発表し合い、更に、クラス全体に発表した子もいました。確かに分かりやすい形にまとまっています。タブレットの活用も含め、2年生でここまでできるのかと感心しました。
授業後の研究会では、黒上先生から、思考ツールとは、アイデアを可視化するものであり、考えを生み出す引き金として非常に有効なものであるということ、また、適切な制約を加えることで、より思考が活発になるということなどを学びました。明日にでも生かせるお話がたくさんあり、大変深い学びとなりました。
よく言われるように、「思考ツール」は道具です。いずれ、思考ツールを使っても使わなくても、「思考する型」が当たり前のものとなるようにと、本校は全学年で実践を重ねているところです。9月に情報の時間での学校公開を行う予定ですが、本日の学びはその土台となる、非常に大きな学びとなったことを感じました。
校長 柏
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夏が来た!
- 公開日
- 2025/06/30
- 更新日
- 2025/06/30
日々のできごと
先週末、近畿地方に梅雨明け宣言が出ました。
1年生の育てているアサガオがいくつか咲き始め、学習園ではヒマワリが青空に大きく背伸びしています。
1年生のプール指導を見に行くと、この前まで「地獄のシャワー」だったのに、今日は一転、プールサイドはフライパンのよう。あち!あち!あち!と飛び跳ねている子どもたちの足元に、先生方が水を撒いていました。
そういえば、この土曜日に自宅近くをランニングしていると、今年初めてセミの声を聞きました。
今日はまだ6月なんですけどね。猛烈な勢いで、疑いの余地なく夏が到来しました。
校長 柏
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池田市子ども会ドッジボール大会
- 公開日
- 2025/06/29
- 更新日
- 2025/06/30
日々のできごと
日曜日の今日、五月山体育館にて池田市子ども会ドッジボール大会が開催されました。
本校の子どもたちがたくさん出場しますので、応援に駆けつけました。(と言いつつ、開会式と試合開始の時間を間違い、各校の校長先生のあいさつギリギリ、それも猛暑の中ランニングして来たので汗だくで登場という、アウトなんだかセーフなんだか、という感じでした。失礼しました)
石小校区からは、井口堂1・3丁目子ども会、井口堂2丁目子ども会、旭丘子ども会、野町子ども会が参加。更に多いところはCチームまである状態で、体育館の中には5面のコートがあるのですが、多いときには3面が本校の子どもたち、というときもありました。
男の子も女の子も、高学年も低学年も混じった混成チームですから、一応、「自分より明らかに力の差がある子にはゆるめに投げる」という紳士協定があるようで、それは大事なことだなあと思いました。真剣勝負なんだけど、何が何でも勝てばいい!という価値観ではない、ということですからね。だいじ、だいじ。
残念ながら、本校のチームは上位入賞はなりませんでしたが、みんなおそろいのシャツを着て、大人も子どもも一生懸命応援もして、とても楽しい1日でした。私は、普段あまりおはなしする機会のない、たくさんの保護者の皆様とごあいさつができてよかったなあと思っています。
(帰りも梅雨の明けた炎天下の中走って帰りました。往復約6キロほどでした)
校長 柏
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4年 国語 「ひとつの花」
- 公開日
- 2025/06/27
- 更新日
- 2025/06/28
日々のできごと
4年生の教室を見に行くと、ちょうど国語の『ひとつの花』のクライマックスとなる場面の学習でした。
今西祐之の『ひとつの花』は、長年教科書に掲載されている定番の教材です。各学年に配置されている平和学習をテーマにした作品のひとつですが、4年生を5回担任した私にとって、特に親になってから、朗読するたびに泣きそうになる作品の筆頭です。
「ひとつだけちょうだい。」
それが、ゆみ子のはっきりと覚えた最初の言葉でした。
この冒頭文だけでもう涙声……ということもありました。
今日の授業は、いよいよ出征していくお父さんを見送るゆみ子に、お父さんが「プラットホームのはしっぽの、ごみ捨て場のようなところにさいていたコスモス」を手渡す場面でした。
子どもたちは、最初はつい冗談を言ってしまうような感じもありましたが(大阪の子なので)、授業が進むにつれて、その時代のことをまじめに考える雰囲気になっていきました。「ひいおじいちゃんが戦争に行って……」などと、家族に聞いてきたことを語る声もありました。「一輪のお花」ではなく、「たったひとつのお花」とお父さんが言った意味についても考えました。
私が4年生担任だったときに、この物語を読むにあたって必ず確認していたことが2つあります。
まず、このお父さんとお母さんの年齢です。物語中には書いてありませんが、結婚の早かった時代(例えば童謡『赤とんぼ』では、「15で姉やは嫁に行き」とあります)、更に子だくさんの時代に一人しか子どもがいないことを考えると、おそらくこのご夫婦はせいぜい20台半ば、もしかしたら20代前半の、いずれにしても若夫婦です(そういう意味で、挿絵について、私は不満なのです)。1歳半か2歳くらいのゆみ子と、若い父と母と、時代が違えば本当に幸せな家族生活を送っていたことでしょう。
そんな若夫婦とその子をめぐる物語だと思うと、少し物語の印象も変わるかもしれません。
あと、お父さんがゆみ子に渡したのが、なぜほかの花ではなく、コスモスなのか。そしてそのコスモスはなぜ、「プラットホームのはしっぽの、ごみすて場のようなところ」に咲いていたのか。なぜ作者はわざわざそれを描写したのか、ということです。
おそらく、もともと体が弱い父は、出征するにあたって、生きて帰れない覚悟はしていたでしょう。ほんとうに最後になるかもしれない場面で、手渡したのがたったひとつのコスモス。
コスモスという花は、葉っぱも細いし、一見華奢な弱そうな花のように見えますが、実は非常に強い花で、例えば台風が来て倒れても、必ず立ち上がってまた花を咲かせる、そんな花なのです。自分が帰ってくることができなければ、ゆみ子は母と、過酷な環境の中強く生きていかねばなりません。恐らく頼れる親戚もいないことは、出征のときに誰も親戚が見送りに来ていないことからも想像ができます。
ラストシーンで、10年後のゆみ子がコスモスの花に囲まれて暮らしているというのも非常に象徴的といえるでしょう。
ということで、この作品について語りだしたら止まりませんので、この辺りまでにしておきます。書きながら泣きそうです。
校長 柏
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3年 おはなし飛行船、4年 6年 図工、それから個人懇談の日の放課後
- 公開日
- 2025/06/26
- 更新日
- 2025/06/26
日々のできごと
今日は3年生の「おはなし飛行船」を見に行きました。
いつも、絵本を使っての「読み聞かせ」だけでなく、語り手が物語を暗唱してお話を聞かせる「語り聞かせ」も行ってくださいます。
今日の語り聞かせは「ホットケーキ」というお話。同じパターンの繰り返しで物語が進み、聞き手はどんどんそれに巻き込まれ、どんどん面白くなっていくというお話でした。
終わってから、毎年ボランティアに来てくださっているAさん(実は私が若いころ、お子さんを担任している元保護者の方です)にあいさつがてらお話を聞きました。
「語り聞かせは、落語に似ていて、ちょっと言い間違えても、ちょっとリズムが狂っても、子どもたちの反応が変わってしまいます。それが難しさでもあり、楽しさでもありますね」とのことでした。確かに、今日の「ホットケーキ」のような繰り返しの物語は、何よりリズムが肝心。今日も子どもたちは大喜びでした。まさに職人技ですね。
さて、6年生は図工で「切子デザインシート」に取り組んでいます。彫刻刀を使って、切子細工のように塩ビシートに模様をつけていきます。作品作りに没頭すると、危険な角度で彫刻刀を使いだす子が出てくるので注意が必要なのですが、仕上がった作品はなかなかの美しさです。それらを窓に赤と青で格子模様に並べて「きれいだねえ」と言い合っていました。
あと、写真1枚目左上のあじさいは4年生の作品です。降りしきる雨まで丁寧に描かれています。
2枚目は4年生の放課後学習会のようす。今日は漢字の学習をみんな頑張っていました。
3枚目は、猛特訓中の吹奏楽部の練習のようす。 いつも吹奏楽部を支えてくださっている地域の方が納涼大会の打ち合わせに来られていたので、せっかくだからと、練習風景を見ていただきました。今年は「元禄」という曲で勝負に挑みます。厳しい練習の合間に、私が見ているのに気づいた女の子が変顔をしてくれたりするのも、実に石小っ子って感じです(それがまた複数いるのが何とも)。
校長 柏
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再会、そして はじめまして
- 公開日
- 2025/06/25
- 更新日
- 2025/06/25
日々のできごと
昨年度、産育休に入ったI先生が、6か月の赤ちゃんを連れて来校されました。いろいろと手続きをするためです。
必要な手続きが終わったところで、「昨年担任していた6年生の教室を見に行きましょう!」とお誘いすると、「授業中だし、迷惑をかけるから……」という感じでしたが、「いやいや、ご遠慮なく」と、半ば強引に6年生の教室へ。
「失礼します!」と言って、あえて前のとびらから教室に入ると、気づいた子たちの表情が一斉に笑顔になります。「赤ちゃん、かわいい!」「何か月ですか?」というだけでなく、「確か○○ちゃん?はじめまして。」と名前を覚えている子もいました。
タイムリーなところでは、「修学旅行はどうだった?」「楽しかった!」「疲れた」「もう1回行きたい!」などの会話も。
I先生曰く、「6年生になって、ずいぶん落ち着いた感じでしたね。みんな大きくなったことを感じました。会えてよかったです。」とのこと。それは毎日顔を合わせている私でも感じていますから、半年ぶりだとなおさらですね。みんな心身ともに大きくなっています。
先週、産休に入る先生を送ったばかりですが、新しい命に触れることは、特に思春期の入り口に立つ子どもたちにとって非常に良い経験です。みんな健やかに大きくなあれと思います。
校長 柏