石 小 日 記メニュー

石 小 日 記

全国小学生バンドフェスティバル(10/25 新潟市)への
壮行演奏会にたくさんのご来場ありがとうございました。
引き続き応援をよろしくお願いいたします。

情報の時間

  • 5年 ピラミッドチャートを使って(担任の先生の「職業」について)

    公開日
    2025/10/03
    更新日
    2025/10/03

    情報の時間

     5年生のクラスに行くと、ピラミッドチャートを使って「担任の先生に向いている職業を考える」という授業をしていました。

     ピラミッドチャートの下段から、「事実・具体例」→「そこから分かること」→「主張・自分の考え」というように考えをまとめていきます。


     子どもたちの書き込んでいるものを見て回ると、子どもたちと担任の先生の関係がとても温かいものであることを感じました。それから、先生のことをよく知っている。

     「優しい」とか「子ども思い」という、教師冥利に尽きる言葉が並んでいたり、「トランペットが吹ける」とか、「手話ができる」とか、「水泳が得意」とか、おそらく授業の合間に聞いたことのある、先生の得意なものがいくつも挙げられていたりしました。

     あと、「お酒が好き」とか、「人と関わるのが好きそう」とか、「面白い」とか、「頭の回転がはやい」とか、「話を聞いてくれると落ち着く」とか「人を元気にしてくれる」とか。まあほんとに、子どもたちからの信頼が厚い。


     で、「向いている職業」は、保育士とか、看護師とか、居酒屋の店員のほか、トランペット奏者、水泳選手、お笑い芸人、手話通訳などが並びました。面白いのが「お化け屋敷の脅かすキャスト」と書いている男の子がいました。見ると、下段には「声がでかい」「圧が強い」などと書いていて、それはそれで面白いというか、微笑ましいというか。


     最後にご本人に「一番印象に残ったものは?」とお尋ねすると、「『高知県で地域支援をするひと』というのがあって驚きました」とのこと。この先生は高知県出身なのですが、望郷の念を織り交ぜた話を時おり子どもたちにしているのでしょうね。


     小学校の担任は、単に授業をする、勉強を教えるというだけでなく、一緒に生活をすることそのものが仕事だと私は思っています。ときには優しく、時には厳しく(圧もかけつつ)、子どもたちと日々を送る。そういう意味で、1時間の授業に、いろいろなものを垣間見ることのできるいい授業だったと思いました。


     校長 柏

  • 研究授業 6年算数 円の面積

    公開日
    2025/10/02
    更新日
    2025/10/02

    情報の時間

     6年生の算数の研究授業。円の面積の応用の学習です。


     写真にある通り、今日のメインは正方形の中に扇形が対角にある図形。色のついたラグビーボールのような部分の面積を求めます。(子どもたちは、配布した図形が黄色かったこともあり、「オムレツみたい」と言っていました。赤でケチャップを書き込んでいる子もいました。実に石小っ子です。)

     考えたこと、分かったことが自然に共有できる雰囲気のクラスで、思いついたこんな考え、あんな考えを周りと共有しながら、ときどき「あ、そうか!」とか「おぉ!」という声が上がっていました。

     タブレットに電子黒板は非常に便利で、子どもたちが書いたノートをタブレットで写真に撮って、電子黒板に映し、それをもとに電子黒板に書き込みながら考え方の共有ができます。この辺り、私が担任していた時代とは隔世の感があります。


     「できる知識」「わかる知識」という考え方があります。本校の教育実践の土台となる考え方なのですが、料理に例えるなら前者はレシピをもとにその料理が作れるようになること、後者は素材や調味料が変わっても、これまでの経験を生かしておいしい料理を作れるようになること、という感じかなと私は解釈しています。そういう意味で、今回は正方形や円の面積をもとに、「おいしい料理」を考える授業だったかなと思いました。


     運動会の練習でしっかり体を動かした直後の算数の研究授業でしたが、体も動かし、頭もしっかりはたからせることができました。


     校長 柏

  • 4年国語「ごんぎつね」 それから吹奏楽部 横断幕感謝

    公開日
    2025/10/01
    更新日
    2025/10/01

    情報の時間

      「体育館の裏に彼岸花が咲いていますよ」

     とA先生が教えてくれたので見に行くと、防災倉庫の裏に真っ赤な彼岸花がたくさん。

     彼岸花と言えば『ごんぎつね』。『ごんぎつね』といえば彼岸花。ということで4年生の教室を見に行くと、ちょうど『ごんぎつね』のクライマックスの場面の授業をしていました。


     4年生の読み物教材の定番中の定番。日本国民の共通の物語ともいえるこの作品は、なんと新見南吉の18歳の時の作品(29歳で早逝されています)。19歳で代用教員をしているときに、この物語を子どもたちに読み聞かせをしていたという話が残っています。

     孤独で、人里に降りてはかなりひどいいたずらを繰り返していた小ぎつね(子ぎつねではありません)のごん。母が亡くなって孤独になってしまった兵十。ごんはそんな兵十の境遇に自分を重ね、これまでのことを反省して兵十に栗などを届けるようになります。しかし兵十からすれば、単なるいたずらぎつね。最後にごんの姿を見たのは、せっかく捕まえたうなぎを逃がされたときで、ごんの思いなんて知る由もありません。そのディスコミュニケーションがやがてラストの悲劇につながります。

    「青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。」

    という、余韻のある描写で物語は終わります。もう取り返しがつかないという後悔、でも……。(ごんが死んだかどうか、の議論はやはり無意味だと思います。願望はさておき。)


     大人になって読むと、また深みを感じるこの物語。これを18歳で書いたという新見南吉の才能にも驚かずにはいられません。(『手ぶくろをかいに』も20歳の時の作品だそうです)

     子どもたちは、最も心に残った「クライマックス」の部分はどこかを意見交流しながら、次回はベン図を使ってごんと兵十の心情のことを考えようというところで授業は終わりました。兵十が火なわじゅうを手にするあたりに線を引いている子がたくさんいました。

     4年生の国語の教科書をお持ちの方は、ぜひ再読してみてください(連日同じようなことを書いていますね)。


     さて、PTAから寄贈された、吹奏楽部全国大会出場を祝う横断幕を校舎に飾る前に、吹奏楽部員で記念写真を撮りました。(下の写真は、並ぶ前のわちゃわちゃしたところ。実に石小っ子らしいなあと思い撮りました。)PTAのみなさま、どうもありがとうございました。

     若樹会から呼びかけられているクラウドファウンディングもかなりの金額が集まっています(このホームーページの若樹会のページをご参照ください)。たくさんの方々に支えられて、子どもたちは全国大会でのさらなる活躍を目指して頑張っています。10月5日(日)には、壮行演奏会が控えています。これからもご支援をよろしくお願いいたします。


     校長 柏



  • 研究授業 5年国語「たずねびと」 それから運動会の練習スタート

    公開日
    2025/09/30
    更新日
    2025/10/01

    情報の時間

     研究授業が続いています。

     今日は5年生の国語「たずねびと」の授業。もちろん先日とは別のクラスの授業です。

     今日は、主人公が広島の平和公園で巡ったルートをたどりながら、それぞれの場所で何に気づき、どんな思いを抱いたのかを考える授業でした。


     主人公はたまたま見つけたポスターに自分と同じ名前を見つけ、それが「原爆供養塔納骨名簿」であることを知ります。それまで広島のことを「隣の県の県庁所在地。世界で初めて原子爆弾が落とされたところーー」としか考えたことのなかった主人公は、次のお休みに、兄と広島に出かけます。

     原爆ドームにたどり着いたときに「秋の空は高く青くすんで、ゆったりと流れる川にも空の色が映っていた。」という描写があることから、広島について、原爆について主人公はまだよく分かっていなかったことが分かります。それから、平和祈念資料館、追悼平和祈念館を経ていよいよ原爆供養塔にたどり着き、そこで「たいていこの供養塔の近くにおられる被爆者のおばあさん」と出会います。この過程で少しずつ原爆の被害への理解、その悲しみへ寄り添う気持ちが主人公の心に芽生え、それが少しずつ大きくなっていき、おばあさんとの出会いで、原爆が単なる過去の悲劇ではないという現実が主人公の心に迫ります。

     「どうか、この子のことをーーアヤちゃんのことをずっと忘れんでおってね。」

     このおばあさんの言葉を受け、主人公は「私たちが忘れずにいること」がどれほど大切かということに思いを至らせます。メモに書いた、自分と同じ少女の名前をなぞりながら。

     (5年生国語〔光村図書〕の教科書が手元にある方は、ぜひ読んでみてください。名作です。)


     改めて、広島に修学旅行に出かける石小の子どもたちにとって、とても大切な物語。今日は平和公園を巡って、クライマックスの原爆供養塔でのおばあさんとのやり取りを深めるところで授業が終わりました。子どもたち自身も、主人公の道のりをたどりながら、原爆が「過去のできごと」ではないということ、14万人の被爆者一人ひとりに人生があったのだということが、主人公の心の動きに合わせて、子どもたちの心に届いていたら……と思います。


     さて、昨日から運動会の練習期間がスタートしました。4年生は、「南中ソーラン」をどのような気持ちで踊ったらいいか、多目的室でお手本動画を見て意見交流をするところからスタートしました。6年生の組体操は、市の出している安全基準に従って、かつてのような大技ではないけれど、安全で、かつ見栄えのする技に取り組んでいます。3年生、1年生の練習も見ましたが、今どきのダンスの指導は、動画をプロジェクターに大映しにしながら進めていきます。みんな楽しそうに踊っていました。練習のようすを見ていると、ずいぶん涼しくなってよかったなあと思います。


     それから、2枚目の写真の左上は、本日の児童集会。けん玉の大会で銅メダルを取った子の表彰と、技の披露を行いました。いとも簡単そうに、とても難しい技を見せてくれました。いろいろな分野で頑張っている子がいて、すごいことだと思います。

     

     3枚目の写真真ん中の段は、PTA寄贈の吹奏楽部全国大会出場を祝う横断幕。とても立派なものができました。そしてその右側は、運動会に向けて作った、教職員用のお揃いポロシャツのデザインです(希望者のみ購入)。前から欲しいと思っていた「イシバッシー」のデザインです。嬉しくて、私は2枚買いました。


     校長 柏

  • 教育実習生 研究授業 3年国語「ポスターを読もう」

    公開日
    2025/09/29
    更新日
    2025/09/29

    情報の時間

     およそ1か月に及ぶ教員免許取得のための教育実習がいよいよ佳境を迎えています。実習生のNさんは最終日を明日に控え、実習のまとめとなる研究授業を本日3年生の国語の授業で行いました。


     実習期間中に研究授業がたくさんありましたし、9月11日には、100人以上の外部の方々をお招きしての「情報の時間」の公開授業がありました。また、つい最近も、情報活用について、神田小学校の樋口綾香先生のお話を聞いたばかりです。そういう点で、この実習期間中に「先生方の本気」を感じる経験がたくさんあったことはよかったのではないかと思います。その影響もあってか、本日の授業は、同じ内容を伝える2種類のポスターを比較して、その違いやそれぞれの特徴を考えるときに、思考ツールのひとつである「ベン図」を活用して考えを深める、という授業でした。


     『コスモス祭り』を伝えるポスターですが、ひとつは一面に広がるコスモス畑が主体のポスターで、もうひとつは、コスモス畑を前に子どもたちが笑っているポスター。よく見るとキャッチコピーが違っていたり、文字のフォントが違っていたり、記載されている情報量が違ったり、比べてみるといろいろと違いがあります。子どもたちは慣れた感じでその違いや共通点をベン図にまとめ、班ごとに意見を発表しました。


     実習生の授業なのでもちろん改善点はありますが、子どもたちが楽しそうに授業を受けている姿に、未来の希望を感じる授業だったと思います。

     子どもたちを育てるのと同じように、次世代の教員を育てるのも学校の使命です。確かに、日々大変だし、責任も重いけれど、ほんとにいい仕事ですよ~ということが伝わっていたらうれしい限りです。


     校長 柏

     

  • 研究授業 3年算数「かけ算のひっ算」 5年国語「たずねびと」

    公開日
    2025/09/26
    更新日
    2025/10/02

    情報の時間

     大きな行事のちょうど合間のこの時期は研究授業が続きます。

     今日は3年生と5年生の研究授業でした。2人とも今年教員1年目のフレッシュな先生たちです。


     3年生は、1個□円のあめを3個買うと代金はいくらか?という問題から□×3という式を立て、さらにこの□に九九より大きな数が入るとどうなるかということを考えました。

     20円のアメなら……ということで、20円のアメ3つ分の式の解き方についてタブレットも活用しながら、子どもたちはアイデアを出し合いました。

     ひたすら足し算を使う子もいれば、10円玉が2で、それが3つ分だから……と考えている子もいます。小学校の算数は「1あたり量×いくつ分=全体の量」が基本で、2年生以降すべての学年で学ぶことの基礎になりますが、そういう土台の部分がこうして作られていくのだなあと感じさせられる授業でした。

     

     5年生は『たずねびと』という広島を舞台にした平和教材。主人公は現代の女の子。駅の構内で名前がたくさん書いてある「不思議なポスター」を見つけることから物語が始まります。それは「原爆供養塔納骨名簿」なのですが、その名前の中に自分と同じ名前を見つけます。そして過去の悲劇と現代を生きるこの少女がつながっていくという物語です。

     今日はクライマックスの場面、原爆供養塔の前で出会ったおばあさんとの会話から読み取れることを考えていきました。ラストで主人公がなぜ自分と同じ名前を指でなぞったのか、子どもたちはしっかりと作品のテーマを読み取ることができていたと思いました。

     この授業をしたO先生、なんと教材研究のために夏休みに広島まで足を運んだとのこと。お金も時間もかかることですが、その経験は教師としての大きな財産となります。本当にすばらしいことだと思いました。一方、5年生は8か月後に修学旅行で広島に出かけます。今回の学びは、今年の6年生がそうであったように、確実に平和公園での学びにつながっていくことでしょう。

     子どもたちも日々成長。先生方も日々成長です。


     校長 柏

     

     

  • 3年生 国語 研究授業「書くことをかんがえるときは」

    公開日
    2025/09/25
    更新日
    2025/09/25

    情報の時間

     本日は3年生の国語の研究授業でした。

     本校で今年度推進している情報活用の実践のひとつとして、一番伝えたいことを作文にまとめるときに、どのように考えを深め、どのようにまとめていくか、という授業で、その過程で思考ツールを活用するという実践でした。


     テーマは、先日開催した合唱コンクール。そこで何を思い、何を感じ、何をどのように表現し、家族に伝えたいか。それを今回は「フィッシュボーン図」と「ピラミッドチャート」を活用して考えをまとめていきました。


     残念ながら金賞には至らなかったクラスなのですが、指揮も伴奏も子どもたちで担い、特に歌の最後に指揮者も含めたダンスがとてもかわいくて、とてもすてきな発表だったことを覚えています。「金賞が取れなかったことは残念だけど、先生が言ってた『1組しょう』を取れたのでよかったです」という意見が出て、審査員として苦渋の決断をした一人としてはちょっと救われたような気持ちになりました。かしこい子たちです。

     今日まとめた図をもとに作文を仕上げていくのですが、読むのがとても楽しみになりました。


     さて、本日の研修講師は、神田小学校の樋口綾香先生。私も持っていますが、『子どもの気づきを引き出す!国語授業の構造的板書』という著作もある、国語指導や情報活用の実践などで非常に評価されている先生です。

     思考ツールを活用することで、思考の可視化や考える力の育成ができるということ、また思考の深まりやつながりを生み、話し合いが活性化するということ、そのようなことの積み重ねにより、我々の陥りやすい、「一問一答式の授業」からの脱却が可能であるということを、楽しく、分かりやすく話してくださいました。


     より良い授業を作っていくことは、(大変ではありますが)本来、我々教師にとって楽しく、幸せなことだし、なによりそれが子どもたちの生きる力につながっていくのだなあと改めて思いました。


     校長 柏

  • 情報活用研究会

    公開日
    2025/09/11
    更新日
    2025/09/12

    情報の時間

     本年度本校は、大阪府教育委員会より「情報活用能力をはぐくむモデル校」に指定されています。

     府より「情報担当教員」を配置され、全学年、国語科の時間を使って「情報」の学習を進めています。特に思考ツールという、情報を比較したり、分類したりするツールを使って、思考を深めていくことを土台として、それを各教科の学習活動につなげていくことを目指して実践を重ねています。


     本日の研究会は、この半年の実践を各方面の先生方に見ていただき、研究の方向性を確認するという位置づけでの授業公開で、全学年から1クラスずつ授業公開をしました。そのため教科は、国語科のほか、社会科、理科、生活科と幅広い教科での授業公開となりました。


     昨年度、府の指定を受ける前に、本校独自の実践として、5・6年で「情報の時間」を設定し、研究を重ねていました。今年度は正式に府の指定を受け、学校全体で取り組んでいっているという感じです。


     全体会では、放送大学の塩谷京子先生にご講演いただきました.。情報を整理し(比較・分類・分析)、それらを関係づけて考えを作る、そんな力をつけていくことが大切であることを再認識し、また昨年度から続けてきた本校の実践の方向性は、今後の日本の教育が目指す方向性と一致していることが分かり(まさに先見の明!)、とても励まされました。


     本日は100名を超える方々が来校してくださいました。本校の子どもたちののびのびした様子も含め、教育の未来を感じる実践を見ていただけたのではないかと思っています。改めてどうもありがとうございました。


    校長 柏

  • もうすぐ情報活用研究会

    公開日
    2025/09/09
    更新日
    2025/09/09

    情報の時間

     9月11日(木)に「情報活用研究会」として、本校の実践を公開いたします(教育関係者向け)。今のところ100人を超える申し込みがあり、たくさんの方々に本校の実践をご覧いただけることをうれしく思っております。


     当日は1~6年まで1クラスずつ授業公開をいたします。詳細は2枚目の画像か、本校ホームページの「大阪府スクールエンパワーメント(SE)推進事業」のタグのページをご覧ください。ブログ記事から、「情報の時間」に関わる記事のみを集めて表示しております。


     授業公開するクラス、先生はその準備を進めていますが、それ以外の先生方も、普段から当たり前のように、各教科で情報活用の実践を進めています。

     今日は5年生の社会科の授業を見に行きました。ちょうど漁業の学習をしていました。さまざまな漁法をフィッシュボーン図で分類し、どのような共通点があるのか、どのような違いがあるのか、子どもたちは一生懸命考えて意見交流をしていました。また、隣のクラスでは、廊下に沖縄の学習をした時の掲示がされていました。

     当日、授業公開をするN先生は、3年生でイメージマップを使って、「お気に入りの場所」について意見交流をしていました。


     明後日の研究会の日には、教科横断的に進めてきた本校の「情報」の実践をご覧いただき、良い学びの場になればと思っています。よろしくお願いいたします。


     校長 柏

  • プログラミング学習

    公開日
    2025/09/05
    更新日
    2025/09/05

    情報の時間

     本校の教育課程の中で特徴的なものの一つに、プログラミング学習があります。

     プログラミング学習は2020年度から必須化されています。ギガスクール構想により全児童にタブレットが配付されてから、PCを使っての授業というのはずいぶんと廃れてしまった感じがしますが、本校はあえてPCを使ってのプログラミング学習を、1~6年まで体系的に進めています。


     今日は3年生のプログラミングの授業を見に行きました。

     川を挟んでウサギの親子がいます。お母さんウサギをコントロールして、川の中を左右に移動しているカメをよけて向こう岸にわたり、子ウサギを助け、また川を渡って家に帰る、というミニゲームを作っていました。

     プログラミングのアプリは「スクラッチ」というビジュアルプログラミング言語で、「動き」や「見た目」「音」「イベント」などのカテゴリに分かれたコードを、まるでブロックのように組み合わせながら動きや反応を指定していきます。

     実学的であることもあって、どうしても授業は説明的になりますが、きちんと理解をして手順通りに事を進めれば、思った通りの動きをするようになります。

     今日は親ウサギにテンキーの動きを指定していました。行きは顔がこちらに向いていますが、戻るときは背中向きにならないと不自然です。そのあたりもきちんとプログラムします。どうしたらいいのか悩んでいた子が、思った通りの動きができるようになると、それはもう嬉しそうです。


     6年生は卒業前に、オリジナルのゲームを作って発表します。単にタブレットを使いこなす、というだけでなく、プログラミングを学ぶこと、プログラミング的思考を身につけることはこれからの時代の子どもたちにとって、大きな力となるはずです。なんでも「身につける」までは大変なんですけどね。


     ※1学期末に保護者のみなさまにお願いした授業アンケートで、「PCの授業で何をしているのか知りたい」という意見がいくつか寄せられましたので、ご報告がてら今回記事にしました。


     校長 柏